きらめくパスタ

kriくんへ

 この間、お昼にエクセルシオールカフェでペスカトーレを頼んで、二階席の窓側で食べたのだけど、梅雨時にもかかわらず日差しが降り注いでいて、ペスカトーレがきらめいていたの。そんなきらめくパスタをみて、あなたと箱根を訪れた日のことを思い出したわ。確か、お昼にガラスの森美術館のテラス席でパスタを食べたよね。あのときも日差しが降り注いでいて、テーブルのパスタやフォーク、ガラスの破片をまとった木々といった何もかもがきらめいていて、かがやいていて、穏やかな時間が流れていたわ。私のなかで、あなたと過ごした日々にはレースのカーテンがかかり、もうはっきりと思い出すことができないのだけど、あなたのことが少しだけ恋しくなりました。いつかまた、会うことができれば、一緒にきらめくパスタを食べましょうね。

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