【初めまして】ホッとできる保育園づくり【#1】
初めまして。
私は都内で小さな保育園を経営しています。個人で作った保育園なのですが、早いもので丸7年が経ち、8年目がスタートしました。今までたくさんの子どもたちや保護者の方と過ごしてきた中で、だんだんと保育や子育てのこと、保護者の方が抱えている大変さなど、色々なことが見えてきた気がします。少しこの場で、そのことについて少しずつ書いていければと思い始めてみました。
今回は初めての記事ということで、私が何を考えて保育園を作り運営しているかを書きたいと思いますので、よければ読んでみてもらえればと思います。
まず保育園というと、「こども」に「保育」を提供する場所ということでみなさん理解されていると思いますが、私の保育園では、それにプラスして「保護者の方」に「ホッとできる場所」を提供するということを考えて運営をしています。
保育園を立ち上げた2017年ごろは、特に「待機児童問題」が大々的に取り上げられている時期でした。この時期は「預け先がない!仕事に戻れない!」というのが問題となっていました。私たちもその世の中の流れの中で、力になれないかと思い保育園を作ったわけです。
しかし、個人で作った私の保育園は「認可外」というだけで、時期が来ると「認可」の保育園に人が流れていってしまうという経営的な問題にぶつかりました。これは立ち上げる前からわかっていたことだったのですが、具体的な対応を考え実行できたのは立ち上げから1シーズンが経っていました。
この時考えたのは、「子どもを預けたいと思っているのは、仕事をしたい人だけではないのでは?」ということでした。兄弟が多くて育児に手が回らない、仕事復帰のために資格を取りたい、週1回だけでもいいから自分の時間が欲しい。などなど、色々な理由で子どもを預けたいと考えている方が多いのではないかと思ったのです。
そこで当時としてはほとんどなかった「専業世帯プラン」というものを作りました。仕事をしていなくても週1回から週5回まで曜日を決めて預けていただけるというもので、「保護者の方」に「ホッとできる場所」を提供するという考えがここから始まりました。
そして、なんと開始から数ヶ月後にこの「専業世帯プラン」だけで満員となってしまいました。
私自身も息子がいるため、薄々と感じてはいたのですが、やはり子育てはかなり大変です。数日であれば耐えられることも、それが1ヶ月、数ヶ月、1年・・と続くことを考えるとかなりハードです。お母さんによっては「ここに預けて仕事に行っている間のほうが休めます」とおっしゃっている方もいました。個人差があるとはいえ、やはり子育ては簡単なことではないようです。そこに、この「専業世帯プラン」がハマったようなのです。
それからは、濃淡はあれど働いている方も働いていない方も預けていただける保育園として運営しているのですが、どちらにせよ、「保護者の方」にとって「ホッとできる場所」にするという思いはここで固まりました。
具体的なことはおいおい記事にしていこうと思いますが、「こども」だけでなく「保護者の方」にもサービスを提供するという考えを持った保育園の園長が、これからもここで「保育・教育」「子育てサポート」をテーマに記事を書いていこうと思っています。よければ今後の記事も読んでいただければと思います。
※更新は不定期となります