完璧な一日

こないだインスタのストーリーにうっかり長文を載せてしまった
全部noteに書こう。インスタはそういう場所ではない。
良くも悪くも、今までで一番いいねが来たのは、共感なのか何なのか、、、




あえて言うことではないのはわかっているけど、心の隅にずっとあること。
日常生活で、変に気になってしまうことが多い。

Highly Sensitive Person
HSPという名称は最近よく目にするようになった(ほぼSNSで)
感覚感受性が高く、敏感な気質を持った人という意味。

ただ、HSPは心理学の概念であって、病名ではない。
敏感だという生まれ持った気質なだけだ、今のところは。

例えば自分の左利きについて。
日常的には致命的ではないが、気になってしまう。

改札を通る時は、毎回手をドラマーのように交差させなければいけない。
マウスが利き手じゃないのでうまく操作できない。
そもそも文字って左利きが書きやすいように出来ていない、、、
みたいな左利きあるあるのことは気になるけど、まあいい。自分のことだからなんとかすればいい。むかつくけど。

それよりも対人のシチュエーションが嫌だ。

狭い店で左側に人がいる位置に座らざるを得ない時、肘が当たりそうになって申し訳ない。気になりすぎて味がしないまである。

中学の頃、体育の授業で柔道の技を生徒全員に指導される時、左利きは後回しで説明された。
もともと運動神経が悪い自分と、左利きに教えるのが難しい先生が、お互いイライラしながら教わっていた。
全体を待たせる空気感も相まって最悪の時間だった。全くうまくならない。

そういう
自分が左利きなことによる、他人への迷惑や、社会に迷惑をかけてしまうことが、モヤモヤしてしょうがない。

もっと言うと、もしかしたら他人は気にしていないかもしれないが、迷惑をかけている自分に、自分がイライラしている。

じゃあ右利きになおせって?なんで自己否定しなきゃいけないの?あと「なおせ」ってなに?右利きがすべてなの?




そんなに敏感に気になるなら、仕事で注意深くすべてをチェックできているのかと言われる。
その真逆である。
一つのことには敏感なのだが、それに気を取られて、少ない脳のキャッシュを使い、ほかの作業に集中できなくなる。

敏感なくせに注意散漫なのだ。どうしようもねえ。

そして仕事が終わっても、その日の反省で寝れなくなる。
失敗した場合、ショックを受け続けてしまう。

毎日そんな生活だ。


「僕HSPなんです」と周りに表明するのは気が引ける。
実際病気ではない。性格特性のひとつだ。
SNSには漫画などで分かりやすくHSPの特性を紹介してくれるものもあるが、解決策ではない。


まだ完全に解明されていない概念を、自分に知識がない段階で大声でいうのは危険だし、自分が仕事を頼む側の時、言われたら困る。

敏感な人間の社会的扱いが、重めになってほしくない。

今はHSPの研究者に任せて、自分は、自分なりの解決策を探していたい。



敏感な人もいれば、鈍感な人もいる。
こっちからしたら敏感が病気なら、鈍感だって病気だ。



インフルエンサーがよく言う「悩んでるより行動しろ、それで得た成功体験が自信につながる」 
的な言葉。

これを何の疑いもなく行動に移せる人は、自信に満ち溢れていて勇敢な行動力のある人でしょう。羨ましいです。
そのまま人生突き進んでいってほしいです。

実際、考えすぎないで行動できる人間が、社会のリーダー、みたいに見えてしまう。
でもそんな鈍感な人だけで社会は回らないと思う。

馬鹿みたいに日々悩みまくって、
細かいところを気にしてくれる敏感人間も社会に紛れているから、絶妙なバランスで世の中まわっているんじゃないかと思う。


敏感なことは悪いことだけじゃない。

こないだ、なんでもない日
午前中に起きて、友達の手伝いのために出かけた。
気温17度、久しぶりの晴れ
ローソンでバカみたいなサイズのコーヒーを買って、バカみたいなラジオを聴きながら歩く。

友達を待ちながら読みかけのエッセイ集を読む。おもしろい。
まだ午前中だということだけでテンションがあがる。

手伝いが済んで別の仕事に移動。
しかし、予想以上に早く終わったので、一緒に仕事をした人と遅めのランチを食べた。

ハンバーグ2枚とベーコンとチーズの、いかれたストロングハンバーガー。
気持ちいい罪悪感が胃と脳みそにガツンのくる。

高いものはめったに食べないが、できる限りおいしいものを選んでいたい。
おいしいものを食べながら人と話すのが大好きだ。

まだ時間があったので、夕方に友達の写真展に行った。
日差しが入る会場で、昼と夜で写真の表情が変わるらしい。
素晴らしかったので写真集も買った。

夜になって、昔のバイト先に行った。
オーナーが働いていたので、昔の話で盛り上がった。
働き始めたのが20歳、時間の流れの速さにビビる。

オーナーの仕事終わりのあと、一緒に飲みに行った。
最高にうまい串焼きをごちそうになり、レモンサワーが長い一日の疲れをぶっ飛ばしてくれた。

甘えてばかりだけど、こんな自分に会ってくれる人には感謝しかない。

帰ってきて深夜一時。なんてちょうどいいんだ。
そのままもう寝るだけだ。


他の人にとってはそんなに感動はないかもしれない。
でもこっちは毎日バカみたいに悩んで
グルグルしてぼーっとしているから、

こんな選んで行動できた日に物凄い感動する。
こういう日に物凄い得るものがある。
敏感な人は感動にも敏感だ。


気にしすぎな性格で本当によかった。


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