3年ぶりにPLEXのミッションを再定義しました
はじめに
こんにちは。プレックスの黒﨑です。今回のnoteはプレックスのミッションを再定義した背景について、まとめていきたいと思います。再定義に至るまでに悩んだことや、想いを込めたこと、改めて僕らが社会にどのような価値を生み出していきたいのかについて、赤裸々に記載していきます。
なぜミッションを再定義するのか?
今まで僕らは「物流を支え、未来をつくる」というミッションを掲げ、3,000事業所もの物流会社様の担い手不足の課題に向き合い、10万人ものドライバー様の転職活動を支援してきました。
しかし、専門職の採用について悩まれる企業様は、物流業界だけではありませんでした。
「建設会社様が建設機材を運搬するために、ドライバーさんを採用したいけど応募が来なくて困っている...」
「ドライバーさん以外の専門職も募集しているが、採用が上手くいかずに困っている...」
たくさんのお客様の声を聞く中で「僕らのサービスは僕らが思っている以上に多く人たちに求められている」と、気づいてしまったのです。
一方、当時、僕らは「物流」に特化したMissionを掲げていたため、サービス対象を広げるべきか、Missionに拘るべきか、相当な葛藤を抱えておりました。
2020年7月ころから「そもそも、僕たちは何がしたかったのか?なぜ創業したのか?今後何を目指して経営していきたいのか?」ということを、約半年間ほど経営陣やマネジャー陣と話し続け、考えを深めていきました。
考え抜いた結果、「自分が認識できる中で、最大の課題を解決したい」という答えにたどりつきました。「社会に求められている価値を提供できたときに、どのように未来が良くなるのか?」と考えだすと、めちゃくちゃワクワクします。そして「Missionとは、最大の課題を解決するための現時点の仮説だ」と腹落ちしたときに、ようやく具体的なMissionの再定義を検討し始めました。
ミッション再定義の難しさ
思い立ったは良いものの、もちろんそんな簡単にミッションを定義できるわけはなく、そこから更に半年間ほど侃々諤々と議論しました。
幸いにも、業界の課題解決を目指して創業したため、社会に根ざしたミッションにすることはすぐに決まりました。ただ、プレックスは、社名がValueにもあるように、「PLEX OUTPUT(遊んで、試して、実現する)」という価値観を重視しているため、事業展開やアプローチの美学に共感してくれるメンバーが多いことも事実でした。
「物流、建設、エネルギーといった重たい産業の課題を解決したい(領域への想い)」
「彼らの役に立てる価値のある仕組みを作りたい(アプローチへの美学)」
領域への想いと、アプローチへの美学をどのように表現すればいいのか。この二つの想いをミッションに込めようとした際に、なかなかシンプルな表現と出会えず、しばらく苦悩する期間が続いておりました。
どのように表現すればいいかわからない期間が続く中、プレックスのロゴや前回のミッションを作ってくれたかずおさん(小林かずひろさん)に相談したところ、ミッション再定義のプロジェクトを快く引き受けてくれました。
ミッションを再定義するために行ったプロセス
①プレックスのアプローチを客観的に言語化
経営陣でディスカッションした内容を聞いてもらい、僕らがやりたいことをまずは長文で表現してもらいました。その中で、「再構築という言葉は合わないよね、なぜならば、壊すことではなく業界の方々とパートナーとして並走したいから」とか「業界を支える人たちのための仕組みを作りたい」とか「インフラ産業を支えることで、日本で暮らす一人ひとりの生活を良くしていきたいよね」といった想いの部分を言語化していきました。
②言語化した内容を元にビジュアル化
言語化した内容をビジュアルで表現して、イメージを具体的にしていきます。例えば、「外部作用を与えて進化させるイメージじゃないな・・もっと一緒にやっていくイメージだよね」とか「業界の一員として、業界と共に「進化」していくイメージがしっくりくる」などといった話し合いを経てビジュアルを固めていきます。
③イメージを元にしたコピー案を作成
いくつものコピー案を挙げてもらい、僕らとフィット感がある言葉を探していきました。何が好きで、何が嫌いか。自然とこみ上げてくる感覚を大切にしながら、言葉を切り取っていきました。しかし、領域かアプローチのどちらかに言葉がよってしまい、最初は難航しました。議論を重ねる中で「仕組みという言葉自体にインフラのニュアンスが含まれている」ということに気が付き、ようやく「領域への想い」と「アプローチへの美学」が重なる兆しが見えてきました。
④言葉へと昇華する
そして、議論の末、ようやく「言葉」へと昇華しました。「社会に受け入れられること」と「社内でエネルギーを生み出すこと」を満たす言葉。
それは「日本を動かす仕組みを作る」というミッション。
物流業界やエネルギー業界などの「日本を動かす産業」を支えたい。そして、僕らが「日本を動かす事業やプロダクト」を作るんだという想いを込めて、このミッションに至りました。「日本を動かす仕組み」が産業への想いを表現しており、「仕組みを作る」がアプローチへの美学を表しております。
メンバーにこの言葉を伝えた時、「プレックスらしい」という反応が驚くほど返ってきて、自らを的確に表現する価値を再認識しました。社会と企業を接地する言葉は、僕らに力を与えてくれると信じております。
ミッションは社会をより良くするための仮説
先ほど「Missionとは、最大の課題を解決するための現時点の仮説だ」と述べました。平たくに言えば、「僕らが何をしたら社会は良くなるのか?」という問いに対する仮説がミッションだと、僕は捉えています。
そして、僕らは「日本を動かす仕組みを作る」ことこそが、明るい日本の未来へつながると信じております。
なぜならば、物流業界やエネルギー業界といったインフラ産業は変化の時期を迎えているからです。
「人口減少」「デジタル化の遅れ」「担い手不足」などの環境変化と、産業特有の複雑な構造との間で、人やモノの仕組みにはズレが生まれ始めています。
プレックスは、テクノロジーと人の力を駆使して、インフラ産業に関わるすべての人に「価値のある仕組み」を提供し、明るい日本の未来をつくる一員であり続けます。
絶賛仲間を募集中!
一緒に「日本を動かす仕組みを作る」仲間を募集しておりますので、少しでも興味をお持ちくださったかたはDMください。お茶しましょ!
事業領域とアプローチについて
次回は、事業領域とアプローチについて、noteにまとめる予定です。私たちは、日本に欠かせない「インフラ産業」の変革期に寄り添い、事業を展開していきます。