地方に転勤&コロナ禍で気付いた幸せについて
僕は、茨城県で生まれ育ち、茨城県の企業に就職した。
そして24歳の時、突如転勤が決まり、今でも東北の田舎街で一人暮らしをしている。
茨城県も都会とは思わないが、程よく都会で程よく田舎で若者も多く、生活していて不便に思うことはなかった。
僕が今住んでいる東北の街は、人口5万人を超える市だが、周りには大学がないため、若者が少ない。だから街に活気がない。
若者は高校生までで、高校生以上の若者は大学や専門学校のある地方都市に行ってしまう。
だから街には、老人や家族連れが多く見られる。また、映画館のある近くショッピングモールまで車で片道2時間、新幹線も最寄り駅までも車で片道1時間半掛かるという街で僕は暮らしている。
初めての一人暮らし
24歳にして初めての一人暮らしが始まった。最初は田舎であろうが、正直に言って楽しくてしょうがなかった。(今でも楽しい。)
もともと料理や掃除は好きだったため特に生活に困ることはなく、全て自分を中心して生活スタイルを回すことができる。
休日は好きな時間に起きて、好きな時間に食事をして、趣味の筋トレやドラマ鑑賞を好きなだけ楽しむことができる。
そんな生活を2年も続けたある日、ふと疑問を感じた時がある。
「今の自分は幸せなのか....?」
一人での幸せ
平日はもちろん仕事をしているが、そのほかの時間は自分の好きなことが出来て、周りにはそれに口出ししてくる人もいない。
それなのに今の自分は幸せなのか自問自答をしてみたが、答えはNoだ。
コロナ禍で彼女にも会えず、実家に帰るのにも車を10時間走らせなければいけない。3、4ヶ月に1度程度しか彼女や家族にも会えていなかった。
ただひたすら自分の好きなことだけをしていても人間は幸せを感じないのだとその時気づいた。
最初は、幸せを感じるかも知れない。
しかし、ずっと一人だと幸せを感じなかった。(これは勿論個人差があると思う。)
人間は対人関係で幸せを感じる
これはあくまで僕の考えだが、人間は対人関係においてのみ幸せを感じるのだと思った。
結論としては、孤独の先に幸せはないということ。
何気ない日常においても、今日あったことをシェアしたりすることで人間は小さな幸せを感じて生きている。
旅行へ行くにしても、恋人とその景色を共有し、感想を共有し、そこでのコミュニケーションにおいて幸せを感じる。
例えば、歌手がただひたすら一人カラオケをしていても最初は楽しいかもしれないが、いずれ楽しくなくなると思う。結局は聞いてくれる人がいて、自分の歌に対して反応してくれる人がいないと幸せを感じないのだと思う。
だからこそ対人関係においてのみ人間は幸せを感じるのだと思う。
映画「キャストアウェイ」は、飛行機が海に墜落して無人島で男性一人でサバイバルをしながら助けを待つというストーリーだが、この映画のワンシーンでも孤独に苦しむ主人公がバレーボールに「ウィルソン」という名前をつけて、コミュニケーションを行うシーンがある。
もちろんバレーボールに話しかけても何も返事は返ってこない。
ずっと一人だった僕は、ふとこの映画のワンシーンを思い出していた。やはりコミュニケーションは大切なのだ。
人間は対人関係やコミュニケーションによって幸せを感じる。だからこそ人間の悩みの9割が対人関係というのかも知れない。
オフラインで会いに行くのがやっぱ大事
コロナ禍で家族に会えていない、恋人に会えていない、Zoomやビデオ電話でしか会話していないという人が多いと思うが、孤独を感じていると思ったら感染防止対策をして実際に会いに行って欲しい。
それだけでも心が解放されて幸せを感じるはずだ。
オンラインの画面越しでのコミュニケーションと実際にあって相手の顔を見てのコミュニケーションでは訳が違う。
(※オンラインでのコミュニケーションも大切です。)
最近、会社の人にしか会ってないなと思ったりしている人は、ぜひ家族や恋人に会いに行って欲しい。
そしてこんな状況だからこそ、幸せを感じてほしい。