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【コンビニ戦争】セブン、ファミマ、ローソンの平均日販を比較

セブンイレブン店舗の新レイアウト化が進んでいます。2019年度末の時点で新レイアウト店舗が10,000店舗を突破の見込みです。セブンイレブン全店が約20,000店舗なので、50%近くが新レイアウトになる計算です。

上記の記事によれば、冷凍食品や総菜売場を強化した新レイアウトの店舗では、平均日販が3%アップする効果が確かめられています。

今回は、コンビニ各社の平均日販の推移を整理します。

他社を10万円上回るセブンイレブンの平均日販

セブン、ファミマ、ローソンの平均日販の推移

上のグラフは、過去20年間にわたるコンビニ各社の平均日販の推移を示したものです。各社のIR資料からデータを集計しています。

これを見ると、セブンイレブンの収益性が群を抜いていることが分かります。金額にすると、他社と10万円以上の開きがあります。

客数と客単価データは非公表のため、どちらに強みがあるのかを定量的に把握することはできませんが、いずれにせよセブンイレブンの強さが際立ちます。

※ 追記
コンビニ各社の客単価に関する調査結果がありました。
https://www.sbfield.co.jp/press/20191205-14948/

調査結果をまとめると下記の通りです。

コンビニ各社の客数、客単価の比較

やはりセブンイレブンの強さが際立っていますね。(※カナザワ様コメントありがとうございます。)

飽和するコンビニ市場

「コンビニは飽和した」

ファミマの澤田社長は「残念ながらコンビニ市場は飽和している」と語ります。従来の大量出店による成長というコンビニの勝ちパターンが通用しなくなったことを示唆しています。

実際に、2019年には統計開始以来初めてコンビニの店舗数が減少するというニュースがありました。(下記リンク参照)

このようにコンビニの経営環境が激変するなかで、ファミリーマートは既存店強化に大きく舵を切りました。今年度に、既存店強化に1,130億円を投じるとしていました。

実に新店投資の5倍以上の金額を投じる計算になります。

既存店向け投資額は前期比倍増の1130億円となり、1店舗当たり700万円を投じる。新店向け投資は200億円に絞る。(下記リンクより)

激変するコンビニ業界の動向は今後もフォローしていきます。

今回は以上です。


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