無意味に笑わない上川外務大臣が凛々しくてカッコいい
以前から、カメラを向けられるとどんな時も微笑みを浮かべる日本の政治家が気になっていた。
もちろん、笑みを見せるべき相手と状況はあり、つまりTPOをわきまえればいいわけで、険しい表情を見せなければならない時もある。
一昨日(25日)、韓国の釜山で中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談した上川陽子外務大臣が、キリリとしていて素敵でした。
(申し訳ないけど)なんだかユルイ感じの首相をいつも見ているためか、カッコいい政治家がここにいる、と感じました。
日本初の女性首相になるとしたら、神輿に担がれたどこぞの世襲女性議員たちではなく、また、一旦「捏造!」と振り上げた拳を事実が「行政文書デス」と明らかにあった後も振り回し続ける意地っ張りの人でもなく、このように個人能力に優れ、かつ、現実的対応ができる人であって欲しい。
しかし、それにしても(もちろん「大臣、笑ってください」なんて撮影者側から声がかかるのでしょうが)カメラを向けられると笑ってしまう日本の政治家はやはり、選挙で選ばれた国会議員が大臣になるからなのでしょう。
つまり、彼らの認識の中で『本分』はあくまでも国会議員であり、『臨時に』大臣・副大臣など行政職を務めているのにすぎない。
したがって、行政職に就いた後も、常に選挙区の有権者を意識しており、票を入れてくれた支持者に向けて笑うのかもしれない。
だから、総理大臣を務めるような人物でさえ、『桜を見る会』のような公的行事に大勢の支持者を招待するのでしょう。だって、選挙が何より大事なんだもん。
大臣・副大臣は(①②はどちらがどちらでもいいのだけれど)、
① マネージメント能力に優れた人
② 専門家
の組み合わせであって欲しい、と私はずっと思っています。
どちらにも該当しない国会議員を順繰りに充てるのはやめて欲しい。
国民を、政治を、そして、大臣・副大臣という職を馬鹿にしているように思えます。
何度も書いていますが:
憲法68条(これ自体問題だけれど)は、「国務大臣の過半数を国会議員から選ぶこと」を規定しているだけで、残りの半数と副大臣全員は国会議員から選ぶ必要なんてないのです。
① マネージメント能力に優れた人
② 専門家
の組み合わせから選ぶ。
の方針を貫けば、問題が起こった後で『任命責任』に関して吊るしあげられることも少なくなると思うんだけど……。