本棚紹介;マンガが好き in note 創作
告白しますが、小学校5-6年の頃にマンガを描いていました。友人が蟹をデフォルメした主人公『カニラン』が引き起こすギャグマンガを描いているのを真似たのですが、いやあ……絵も下手だったし、ユーモアのセンスも低かった(え? 今も低い?)。
ノートにオバQや鉄人など既成ヒーローを上手く描く友人たち以上に、オリジナルのキャラクターを創って活躍させる『クラス内作家』には憧れを感じました ── その頃から。
『ヒミツの図書館/創作棚』にはマンガが何冊か入っていますが、こちらのアカウントに最初に入れたのがこのシリーズで、実は別アカでそれ以前から本棚に入れさせてもらっています。
こちらの図書館の所蔵は第7話ですが、主人公(不律)とひげ猫(Fritz)と最初の出会い(第1話)から紹介させていただきます:
しかし、別アカの書棚に最初に入ったのはこちら:
この回が特に琴線に触れた理由を自己分析してみると、やはり、セーラー服姿のエマちゃんが登場し、不律クンの部屋に遊びに来たことが大きいと思われます。
……いや、「変態ジジイ!」と石を投げないでください!
私の高校時代、クラスの女生徒はほとんどがセーラー服でした(私服通学は、美術科以外では1割ぐらい…だったかな?)。通学バスにぎっしり詰まっていた私立女子高も、制服はセーラーでした。いや、この女子高の生徒が休日に部屋に遊びに来た時、母親が妙に緊張 ── というか警戒 ── していたのを想い出します……。
ま、現実世界はともかく、頭の中の『女のコ』はこのエマちゃんイメージでしたね。
当時の私自身は気まぐれに詰襟制服を着る以外、ほとんどジーンズにスウェットなど私服通学でしたが、『ひげ猫ニーチェ』を読みながら、このマンガ中の不律クンに感情移入していたように思います。
それだけでなく、高校時代の愛読書がフリードリヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』だったことも関係しているのでしょう(彼は自分版・聖書を書こうとしたのでしょうね)。
各コマの枠線がフリーハンドで描かれているのもいい感じ……。
それはともかく、作者の吉隠ゆきさんをイメージする時、なぜかこのエマちゃんが(陶製の開運タヌキではなく)アイコンとして浮かんでくるのは、ある種の『刷り込み』かもしれませんね……。