まずは派生商品から流行らせよう!
人工子宮の開発によって男性の妊娠を可能にしたバイオテック・ショート・サーキット社、なかなかやりますね。
この小説の表紙にも使わせていただいたフリーイラスト素材(ありなか本舗さんの作品)ですが、人工子宮で妊娠した男性ではなく、『妊婦疑似体験』によるものだそうです。
妊娠したパートナーがどれほどたいへんなのか、こうしたキットを身につけて体験する教室があるんですね。
『疑似体験』より実際に妊娠・出産を経験する方が、当然、よりリアルな体験となるわけですが、人工子宮の研究は動物実験段階では部分的に成功しているようです。
といっても、生体内ではなく、生体『外』での実験ですが。
この記事を引用します:
たしかに、オスにガンガン女性ホルモン注射して無理やりその腹腔内で妊娠させるより、まっさらのプラスチックバッグの中で胎児を発育させた方が『邪魔』も入らず成功しやすいはずです。
今回アップした小説の中で、実際の商品としても面白い!と勝手に思っているのが、《授乳用模擬乳房》です。
父親がミルクを与える機会では、哺乳瓶を使うわけですが、このガジェットを身に着け、あらかじめ人肌に温めたミルクを直接我が子に授乳する……。
うん、人工子宮による男性の妊娠・出産は遠い未来でも、この『派生商品』の方から世に出せばいい。── つまり、半ば『ファッション』として。
例えば、DAIGOさんあたりが子育て番組で、シャツの前をはだけて授乳して見せたら大ヒットするのではないかな?
妄想を膨らませつつ、でも既に存在しているかも? ── と調べてみたら、こんなものはありました:
これこれ、かなりリアルです。
少子化で、孫ひとりにジジババ二人ずつ、という時代が来ています。
ママの留守に赤ちゃんがお腹がすいたと泣き出したら、ジーサンふたり、バーサンふたりが文字通り四方から、この《授乳用模擬乳房》を出して孫を奪い合う時代が来るかもしれません。
*表題のイラストは、ありなか本舗さんの作品で、下記のフリーイラスト素材から引用させていただきました。