初詣はいつも近場で──伊奴神社
初詣について書き忘れていました。
毎年恒例なのは、町内の氏神様ともうひとつ、どこか ── といっても歩いていけないことはないほどの近場にお参りします。
今年は元日に、故あって西区稲生町の伊奴神社に行きました。
『稲生』と聞いてピン!ときた方は信長通です。彼の人生で最大の危機(もちろん、本能寺を除けば、ということですが)、『稲生の戦い』がこの辺りでした。
同腹の弟・信行に、生母はもちろん、織田家重鎮の柴田・林も付き、この戦いでは多勢に無勢、味方に佐々孫介はじめ戦死者も続出、ついには稲生が原でわずか40人ほどが敵方に包囲されてしまったという、あの合戦です(信長の『大声』が逆転の契機だったというのも面白いですが)。
個人的には、母親が稲生小学校の教師をかなり長く勤めていた、という縁もあります。
なんとか徒歩圏内に、『羊神社』とこの『伊奴神社』があります。前者は未年とその他の11年とでかなり参拝者数が違うようですが、後者は『安産の神さま』というブランドになっており、戌年以外でも賑わっています。
あ、そうそう、忘れちゃいけない ── 徒歩圏内に今年の干支、蛇池神社もありましたね(例年より賑わっていたのだろうか?):
さて伊奴神社、元旦だったこともありますが、混んでいましたねえ ── 駐車場に至る道がもう渋滞している。ご近所はさぞかし迷惑でしょうが、有名ラーメン店などとは違って、氏神様でもあるので仕方ないと思っておられるのか……。
境内に入ったら参拝のための行列がまた延々と……
みなさん、きちんと列の後ろに並んでじっと順番を待っているのがさすがに素晴らしいと思いましたね。
いや、もちろん割込みはいけません。
でも、正月は賽銭を入れる箱(?)がかなり拡張されているので、急いでる人は、少し離れた斜め横から賽銭を投げ入れて、手を合わせても誰の迷惑にもならないと思うのですが、そんな人はいません。そのように雑な作法では願いも叶えられない、と思う人が多いのでしょう。
では私(たち)は、というと、別に急いでいたわけでもないけれど、(巳年とはいえ)この長蛇の列にはとても並ぶ気になれず、脇に付属している(かのように見える)お稲荷さんに手を合わせてお茶を濁しました(なんて表現はいけませんね、お稲荷さんの方にお願いをしました)。
ここのおみくじは、普通の紙バージョンが200円、小さな犬人形に納められている方が500円です。
この『多段階価格戦略』、秀逸と思います。
200円おみくじのみ、500円おみくじのみ、の場合に比べて間違いなく総売り上げは多いはずです。
……なんてことばかり書いていると、
「このバチ当たり!」と言われそう……。
今年も(今年は?)いい創作ができますように……。