『ゑんどう寿司』Bangkok店で昔話
「タイに行くことになった」
テニスコートで話したら、シニア仲間のひとり(元の職場先輩)が、
「だったら、Bangkokでは、ぜひこの寿司屋に行って欲しい!」
と言う。
いや、タイに行ったらタイ料理でしょう、なぜわざわざ日本料理、それもお寿司屋さんに行かなきゃならないの? ── そうも思いましたが、そのお店は彼の義弟が経営する、大阪中央市場内に百年4代続く『ゑんどう寿司』が10年ほど前に開いた『バンコク支店』なんだそうです。
大阪の本店については、入社以来長きに渡りお世話になっている彼の奥さまの実家として噂には聴いていました。
noteでも紹介されている方、いますね:
一度行きたい ── そう思ってはいたけど、大阪に行く機会はほとんどなく ── じゃあ、大阪よりさらに遠いけど、機会があったBangkok店でお寿司をいただくのもアリかな……でも、現地では仕事上お付き合いの食事が多そうだし……
Bangkok到着後、12年ぶりに学生時代の友人と会いました。例の『みんなが走り終わろうとする頃にもう1周走り始めた男』です:
翌日の昼メシを一緒に、と打ち合わせてはあったけれど、場所はまだ決めていないと言うので、テニス仲間に紹介された『ゑんどう寿司』を持ち出しました。
「あ、いいね、行こう行こう! 場所は? ……あ、前の奥さんと住んでた場所のすぐ近くだ!」
彼はそこで一時期、日本料理店を経営していたともいう。
紹介を受けた店長さんに電話して、開店早々の11:30で予約しました。
*****
そこは、高速鉄道BTSのトンロー駅から北に10分ほど歩いたところにある。
近くには日航のホテルもあり、そのせいか、『ゑんどう寿司』に行き着くまでに、日本料理店がいくつかありました。
「お、ここだ、看板が出てる!」
── 友人とカウンターに座り、店長の難波さんと話す。
「大阪のお店には行ったことないんですけど、『おまかせ5貫』」という注文が基本だそうですね?」
「はい。ここにもあります。ただ、現地の方が注文しやすい個別のメニュー表もあります」
そこには寿司ネタごとにカラー写真付きのメニューが掲載されていた。
「寿司ネタは日本から運んでいるのですか?」
「はい、その通りです」
「じゃ、本店と同じ『おまかせ5貫』でお願いします!」
『Old Friend』とゆっくり食事をするのは12年ぶりですが、前回Bangkokで会った時はお互い現役だったので仕事の話が多かった記憶があります。
この日は高校3年時のクラスメイトひとりひとりに当時抱いていた印象や、彼らのその後などが話題に。懐古するジジイになったということでしょうか。
「コロナの時はたいへんだったでしょうね」
そう尋ねると、
「それはもう……このカウンターもパーティションで区切らないと営業許可がでなくって……何か遠い昔のことのように思えます」
と難波さん。
「じゃ、次も『おまかせ』で!」
お昼でもあり、ここで〆て、後は赤だしをいただきました。
「いや実は、来週日本に行く予定なんだよ」
と友人。
「え、どこ?」
「大垣から名古屋に行く」
「じゃ、名古屋で呑もうよ」
「いいね……」
ということで、12年ぶりの再会なのに、2週連続で、しかもタイ/バンコク ⇒ 日本/名古屋と、『時』の次には『空』をまたいで会うことになりました。
名古屋で会った時の話題は……