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「世界がうらやむ~♬」はずだった「日本の未来は~♬」どうなったんだろう?

かつて、カラオケでよく歌われた:
『LOVEマシーン』
1999年9月9日、9人のモーニング娘。による歌として《9ゾロ目》発売予定だったけれど、新メンバーのオーディションが不調で8人になったそうです。

とにかく、二次会などでみんなで歌うと盛り上がりました。
特に、一斉に手を振りながらのサビ部分:

日本の未来は Wow Wow Wow Wow
世界が羨む Yeh Yeh Yeh Yeh
恋をしようじゃないか Wow Wow Wow Wow
Dance! Dancin’ all of the night!

ここは必ず盛り上がった!

1999年9月 ── バブルが崩壊して失業率が高まり、この年は成長率もマイナスになりました。
歌詞中にもありますね。

どんなに不景気だって
恋はインフレーション

でも、日本の人口はまだ増えていたし(2004年がピーク)、為替レートは105円/ドルと、肌感覚でも『適正レート』でした。

この2年前に世界初の量産型ハイブリッド車『プリウス』が、キャッチコピー
21世紀に間に合いました
と共に発売されました。
1999年には、ソニーと松下からリチウムイオンポリマー二次電池が発売され、携帯電話などモバイル製品の薄型化・軽量化に画期的に貢献します。

1980年代終わりのように中身の乏しいバブルではなく、マイナス成長とはいえ、『日本初』の明るい未来を期待していたように思います。

『LOVEマシーン』から今までの25年に何があったのでしょうか?

この間に内閣は12代替わりました。主要な他国と同程度の期間続いたのは、小泉さんと安倍さんのみでした。

1998-2000 小渕内閣
2000-2001 森
2001-2006 小泉
2006-2007 安倍
2007-2008 福田
2008-2009 麻生
2009-2010 鳩山
2010-2011 菅
2011-2012 野田
2012-2020 安倍
2020-2021 菅
2021-   岸田

この間に政府の借金『総債務残高』は2倍以上になりました。

2度目の安倍内閣は8年近く続き、1本目の矢『大胆な金融政策』は実施され、株高をもたらしましたが、3本目『規制改革』は全く不十分、というのが多くの意見です。

日本政治の特徴として、
《(少数でも)反対があるとやらない》
があるように思います。
結果として『玉虫色』の政策で赤字を垂れ流すようです。
それは、政治家が悪い、というよりも、
《政治システムに問題がある》
と思うのです。

塩野七生さんが書いていました:

改革に対して『反対』の声が『賛成』より多いのは、改革によって損をする人は当初からそれが明らかにわかっているけれど、得をする人(実際には損をする人よりはるかに多くとも)は自分が得したことがわかるまでに時間がかかるからです。

(確かに憶えているが、引用元がわからない)

私がこの国でこれまで生きてきた中で、反対を押して断行した大改革は、中曽根内閣の国鉄民営化だけだったような気がします。中曽根内閣は5年間続きましたが、短命だったらできなかったでしょう。

5年半続いた小泉内閣は郵政民営化を行いましたが、これは親会社が残る、かなり中途半端な民営化でした。
国鉄民営化に反対したのが野党支持勢力が主体だったのに対し、郵政民営化には与党から大反対が起こったことが大きかったからでしょう。

例えば、学校を4月入学から9月入学に変えるというのもかなり昔に与党自ら唱えながら、いつまでたってもできない。
コロナ初年度にやるかと思ったが、結局やらなかった。
反対理由なんて、いくらでも立てられる。

あらゆる制度改革には必ずプラスとマイナスがあり、必ず一部の人には一時的な痛みを伴う。
この国は(政治家も、国民も)その『一時的な痛み』を怖れすぎて(いや、「痛い痛い!」と大騒ぎする人たちを怖れすぎて)大切なことを決められないでいるのではないでしょうか?

「明るい未来に就職希望だわ!」
梵天丸も、かくありたい。

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