
応援消費Ⅳ;富山新湊港の『ホタルイカ刺身』に黒部の『宇奈月ビール』モーツァルト仕込み
だいぶ間が空きましたが、今回は富山どうし……です。
先月(3月)終わりだったか、富山の新湊でホタルイカが豊漁、というニュースを見ました。それ以来、確かにどの店でもボイルホタルイカがよく売られています。酢味噌で食べると美味いですが、硬い目玉を除くのが面倒ですね。
富山を地盤とする魚屋系スーパーで、新湊港で揚がったホタルイカの刺身が出ていました。生ホタルイカは時折寿司屋でつまみますが、これは、さらに新鮮そうだったので買ってみました。

では、これと合わせる『酒』は……と、今回は、日本酒ではなく、黒部市宇奈月町の地ビール『宇奈月ビール/トロッコ』に挑戦しました。
宇奈月ビールは4種類ありますが、この刺身に1番合いそうな、エールタイプということで、アルト『トロッコ』を買ってみました。販売価格は通常の量販ビールの2倍以上、といくらかためらうものがありましたが、そこは『応援消費!』ということで……。

ホタルイカは顔(というのかな?)と足が除いてあり、やはり相当新鮮で(朝獲れ?)、寿司屋の生ホタルイカより美味かったですね。生姜醤油を軽くつけていただきました。
ビールともよくマッチしていて、さすが富山どうし、と言いたいところですが、苦くないエール系、アルトを選んだのが良かったようです。

どうやら、ビール酵母にモーツァルトを聴かせているのだそうで……
宇奈月温泉で開かれる「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」(9月19~21日、北日本新聞社共催)にちなんだ企画として、現在、モーツァルトの名曲を流しながら地ビールを仕込んでいます。
モーツァルトの曲を流すと、野菜の成長やワインなどの発酵を促す効果があるとされ、私どもも音楽祭の関係者の皆様も「ビールにどんな効果が表れるか楽しみ」と期待しています。
この企画は「湯の街ふれあい音楽祭」を主催する宇奈月モーツァルト音楽祭実行委員会(能勢実委員長)からのご提案ですが、黒部市内には実際にモーツァルトの曲をかけて米作りに取り組む農家さんもいらっしゃるそうです。
同実行委員の武藤憲夫富山短大教授によると、モーツァルトの曲には細胞を活性化させる「高周波音」と、心地よさを感じさせる「ゆらぎ波」がバランスよく、豊富に含まれており、高周波音とゆらぎ波を繰り返す音楽振動が届くことで、酵母を活性化させるとのこと。
タンク内で麦汁を発酵させる過程で、武藤教授が選曲したフルートやオーボエの四重奏曲、ピアノ協奏曲など12曲を流しています。
当初はタンク外側から曲を流す予定でしたが、保冷用の二重構造になっているため伝わりにくいと判断し、タンク内に通じている配管に特注のスピーカーを取り付け、中に音が伝わるよう工夫しました。
うーむ。
酵母に聴かせるのもいいけれど、呑みながらニンゲンさまがモーツァルトを聴く方が効果が大きいのでは?
── 5年ほど前に黒部峡谷でトロッコ列車に乗った記憶を想い出しながら……