越境者
同じ土地に人が住み着くことで生まれる、
どうしようもない閉塞感と、まったりした居心地の良さ。
ただその場所が、田舎か都会かの違いなだけで、
根本的には同じことなのかもしれない。
いきおい美紀は思った。
自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、
ただわけも分からず上京してきた、
愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ。
でもそれって、なんて自由なことなんだろう。
―――『あのこは貴族』252頁
▼▼▼創世記と出エジプト記▼▼▼
最近、朝のデボーションで、
創世記→出エジプト記と読み進めている。
ちなみにデボーションとは、
キリスト教の用語で、
一日のうちのいくらかの時間を、
祈ることと聖書を読むことに費やすこと、
あるいはその時間そのものを指す。
僕の場合、朝6時に起きて朝歯磨きをして、
コップ一杯の水とプロテインを飲むと、
デボーションをする。
曜日ごとに祈る内容を決めていて、
10分ほど祈ると聖書を1章読む。
2回読んで、特に心に留まった箇所をEvernoteにメモする。
そして自分が神から教えられたこともメモする。
15分ぐらいで終わる。
全部で25分ぐらい。
この方式かれこれ8年ぐらい続けていて、
Evernoteのデボーションのメモの数は、
3000個を超えている。
この方式の良いところは、
過去に同じ箇所を読んだ時に自分が書いたメモを読めることで、
たとえばマタイによる福音書5章、
ってEvernoteの「デボーション」ノートブックの検索バーんじ入れると、
3年前と6年前に同じ箇所を読んだノートと、
今日読んだときのノートが3つ並ぶ。
そうすると自分が過去にどのように変わったかが分かる。
あぁ、3年前はこう考えていたんだ、
とか、6年前はこうだったんだ、とか。
もうひとつ良いことは、
YouTube/Podcastのネタになるところ。
初期から続けている僕のPodcast配信のメインコンテンツは、
1.ひとりビブリオバトル
2.陣内と聖書研究と
なのだけど、1は読んで面白かった本をとにかく紹介し、
2は僕のEvernoteのデボーションノートを読みながら、
聖書について解説を加える動画/音源になっている。
さて。
そんなデボーションなのだけど、
最近読んでるのが創世記の後半と出エジプト記の前半だよ、
って話。
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