陣内俊
エッセイ的な文章です。 メルマガシーズン4では無料の「絶望日記」と、 有料の「考えすぎのあなたに贈る5,000文字」というふうに、 分けて書いてきましたが、 シーズン5からは、月額550円のnote有料マガジンで書いていきます。 「陣内の無料メルマガを続けていってもらうためのクラファン」 としての一口550円の寄付と考えてくださっても結構です。 いずれにしてもそんなわけで、 心の最奥の言葉をここでは紡いでいきます。 きっとその言葉はあなたに勇気を与えるでしょう。 「550円払って損した」とは思わせませない記事を書いていきますので、 登録してくださいましたら感謝です。 (お得感はありませんが、一本199円で単品購入もできます)
原稿用紙2枚で、「あいうえお作文」的に短い文章を書きます。 800文字以内という縛りは「800文字前後」みたいな感じです。 600文字のこともあるかもしれないし、1000文字のこともある。 これより短すぎたら短歌だし、 これより長かったらエッセイになる。 日記もなんだかんだ3000文字ぐらい書いちゃうので、 その中間あたりを目指します。 現代版・徒然草的な感じでしょうか。 よろしくお願いします。
私塾 陣内義塾の有料版 「ひとりビブリオバトルプレミアム」です。 無料版では紹介できなかった「とっておきの本や話題」をネタに、 60分~90分、通常放送では話せない内容を語っています。
予測不能で理不尽な現代社会に生き抜く思考法や生き方を紹介します。
読書と映画についての記事まとめです。
明日死ぬかのように生きろ。 永遠に生きるかのように学べ。 ―――マハトマ・ガンジー ▼▼▼なぜ年間300冊読めるのか▼▼▼ 「なぜ本をそんなにたくさん読めるのか」 と聞かれることがある。 広い世界には僕よりもっと読んでいる人はたくさんいるだろうから、 さほど特別なことだという実感はないのだが、 1年で300冊ぐらいを読むというのは、 やはり多いほうということになるだろう。 標準偏差ではかなり「外れ値」であることは自覚している。 ただ、「冊数」って実は、 尺度のひと
インドやアフリカにいくと「野良犬」がいることにけっこう驚く。インドもどんどん変わってきているとはいうけれど、最後に行った2019年のデリーとバラナシには少なくともまだいた。いや、めちゃくちゃいっぱいいた。たまたま入った南インド系のカレーのお店で、オープンテラスもいいかなと思っていたら、野良犬が5匹ぐらい集まっていたので狂犬病とか怖いしなと思って店内で食べた。 とはいえ野良犬ってけっこう好きで、インドやアフリカに行くと野良犬を観察する。野良犬は飼い犬とは違う顔をしていて、ひと
自分の寝相について人は知らない。良いのかもしれないし悪いのかもしれない。いびきをかいているかもしれないしかいていないかもしれない。ただ、うつむき、仰向け、横向きの3タイプだけはなんとなくわかる。 僕は横向きが良いらしく、右向きか左向きで寝て、夜中に左、右、左、右みたいな感じで何度か方向転換しているようだ。すべて無意識でおこなわれる。筋トレをして肩の筋肉が分厚くなったので、横向けに寝ると、ある程度以上の枕の高さが必要になった。数年前にテンピュールの「ミレニアム」というタイプの
私はごくふつうの白人男性で、現在28歳になる。 オーストラリアの貧乏な労働階級の生まれだ。 両親はスコットランド、アイルランド、 イングランドにルーツを持っている。 とりたてて変わったところのない、平凡な幼少期を過ごした。 ……最近になってイスラム排斥活動を始めたが、 私はどこにでもいる白人男性で、平凡な家族のもとで育った。 ただひとつ平凡でない点を挙げるとするならば、 この世界で暮らす同胞たちの未来を確かなものとするために、 決起したことだ。 ―――2019年にニュー
――1 修治は目覚めてコーヒーを飲んだが、 味はしなかった。 カーテンを開けると日はすでに高く昇っていて、 思ったより眩しくて腹が立ってすぐに半分閉めた。 キッチンには灰皿と昨日飲んだチューハイの缶が転がっている。 窓からの陽射しで埃が乱反射してキラキラしている。 汚いのかきれいなのかよく分からない。 先月40歳の誕生日を迎えた修治は、 中堅の印刷会社で勤続18年になる。 課長という役職ではあるが、 給料が上がるわけではない。 上がった分の給料は社会保障費に消えた。
もちろん、「部族」から「自由」になった人々は 「ドヂ」な振る舞いによって、 「部族」の「はえぬきのメンバー」からは「不信の念」を抱かれ、 「異分子」として排除されるし、「残酷」に嗤われる。 というのも、コミュニティや集団の多数派は 「テンポ」が「ズレ」ることをなによりも恐れているからだ。 バカの居直りでもなく、シニカルな冷笑主義でもない。 そのあいだとして、ドヂな存在が求められている。 ―――『みんな政治でバカになる』綿野恵太 ▼▼▼反骨を冷笑する日本▼▼▼ 1
ほんのひとときでも 自分がどれだけやったか 窓に映ってる素顔を誉めろ ―――WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~ ▼▼▼加齢と自意識の薄まり▼▼▼ 自己受容についてあまり考えなくなった。 というか自分について考えることが減った。 「自意識」みたいなものが強く大きく、 もてあまし気味だった10代や20代の頃に比べると、 40代になって僕はずいぶん生きやすくなった。 30代は揺らいでいて過渡期だった。 これってけっこう普遍的なことなのだろ
塗り絵が好きだった。小学校就学前か低学年か忘れたけれど、僕は一時期、塗り絵に熱中した。主にキン肉マンの塗り絵をひたすら塗っていた。キン肉マン、テリーマン、ウォーズマン、ロビンマスク、バッファローマン。昔は肌色と呼ばれていた色、つまりペールオレンジの色鉛筆が、いつもすぐに短くなった。キン肉マンなんて肌色もといペールオレンジと、唇の赤(少量)でほぼ完結しますからね。 僕はキン肉マンの絵を模写することも大好きで、最初は「うつし紙」と言われる、透けて上からなぞれる紙を使って塗り絵を
ニセコに親しい牧師がいる。蒲郡に住んでいた20代のころからの友人で、彼がニセコに住み始めたとき、人生で初めてニセコに行った。スノーボードのインストラクターでもある彼にとってニセコというのは地上の楽園のひとつで、めちゃくちゃ幸せそうに、驚くほど安く買った一軒家に泊めてもらった(ちなみに10年後の今、価格は10倍ぐらいになっている。「俊君も買ったらいいよ~」と言われたときに「コイツ何言ってんだ」なんて思わず買っとけば良かった)。 とにかくその家からの景色って本当に美しくて、羊蹄
学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、 なお残っているもの、それこそ教育だ。 ――――アルバート・アインシュタイン ▼▼▼読書の目的▼▼▼ 年間300冊前後、僕は本を読む。 速読はほとんどしない読み方で、 この冊数読む人はあまり多くはないはずだ。 あと、僕はあらゆるジャンルを読む。 サイエンス、社会学、経済学、政治、娯楽小説、エッセイ、 タレント本、ホラー、歴史、神学、キリスト教、仏教、 イスラム教、神道、農業、地質学、環境学、ビジネス書、 伝記、SF、純文
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ギリシア語の「プネウマ(pneuma)」という言葉は、 風と息吹を意味します。 キリスト教の世界では、「息吹」とは神の創造の力のことです。 それは三位一体の父と子と聖霊の「聖霊」を指す言葉でもあります。 困難に対応する力は、弱き者の内に既に秘められているが、 しかし、それに何者かが、息を吹きかけない限り顕れてくることはない。 しかし、息を吹きかければ火と熱を帯びてよみがえってくる。 さらにそこに一本藁を入れれば、 火はまたたく間に広がっていくだろう、ということなのです。
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なめたけって「食べ物」というよりも調味料だと思う。「なめたけスパゲティ」にしてもいいし、鶏ももの一枚肉をカリッと焼いたものに塩こしょうをふり大根おろしとなめたけをかけ、大葉を載せれば立派な「名もなき美味しい料理」のできあがりだ(今考えた)。 僕は料理好きで20代のときは料理教室に通っていたほどなのだけど、30代のときに友人のげんちゃんと良く一緒に料理をした。料理好きの人と仲良くなる利点は互いの技術を盗み取れることで、「これってどうやったの?」みたいな感じで教えてもらえる。げ
まず、勉強とは、獲得ではないと考えてください。 勉強とは喪失することです。 ――――『勉強の哲学』千葉雅也 15頁 ▼▼▼1996年の帯広で▼▼▼ 今年の夏、大学の同級生と立て続けに再会した。 付き合いが悪いというわけではないけれど、 「1対1の人間関係」「3、4人の小グループ」には強くても、 集団の中に入って「多対多」になるとまったくダメなので、 それが理由でSNSはすべてやめてスマホを所持していない。 同じ理由で僕は本当に同窓会に参加してこなかった。 卒業
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