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そ 「ソース」


ソースが好きだ。というより、ソースが合う食べ物全般が好きだ。焼きそば、たこ焼きは言うに及ばず、とんかつ、コロッケ、串カツ、メンチカツ、全部好き。筋トレ的に言えば、すべて「ゼロ点」の食べ物だ。まず揚げ物って時点でダメだし、炭水化物と脂質のオンパレード。背徳メニューたち。でもこれが、好きなんだよな。

関西は「ソース文化」だと言われる。関西のスーパーに行くと驚くのは「ソースの品ぞろえ」で、逆に関西の方が関東に引っ越すとスーパーのソースのラインナップの少なさに驚くのだという。あと、「中濃ソースって何?」みたいになるらしい。関西のソースって、さらさらなやつが多くて、ウスターソース文化なのだそうだ。串カツのソースを思い出してもらえば良い。それこそ家庭ごとにご贔屓にしているソースのメーカーがあって、「家はイカリソースやんねん」「どろソースもいけるよな」などと話すらしい。つわものになると、それらをブレンドして自分の家庭のソースを調合する人もいると聞いたことがある。

そして、わりと何にでもソースをかけるらしい。「カレーにウスターソース」は良く知られているけど、目玉焼きにソースは当たり前だし、天ぷらにソースをかける人もいると聞く。大学生の頃、最初の2年間住んでいた下宿で夜ご飯の時間に間に合わないと「弁当」にしてくれた。その弁当はおかずの量の割に若者向けに白米の量が異様に多くて、僕はそれにソースをかけて食べていた。「ソースご飯」だ。僕はもしかしたら、関西人になる素質があるのかもしれない。


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陣内俊
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