た 「タミヤ」
小学校高学年のときに、タミヤのミニ四駆が流行った。コロコロコミックの『ダッシュ四駆郎』というマンガがあって、四駆郎が操る「スーパーエンペラー」のフォルムは今でも脳に焼き付いている。というか「四駆郎」って「早すぎたキラキラネーム」だ。ちなみに主に女性読者諸賢におかれましてはコロコロコミックや「ともだちんこ」はあまり馴染みがないと思われるので説明すると、四輪駆動=4WD(4つのタイヤが全部駆動する)がミニ四駆の「四駆」の部分で、本来ラジコンの縮小版をつくったので「ミニ四駆」と呼ばれる。
あの時期に「四駆郎」と名付けた親が日本にいたとしたら、四駆郎くんは今頃アラフォーだろう。苦労してるだろうな、四駆郎だけに。四苦八苦ならぬ四駆八苦だ。うん、うまいこといった。こういうことを言うのを我慢できなくなるのがちなみにアラフィフなのである。アンダスタン?
当時の僕は岡山県倉敷市連島という小高い山の上にある田舎の社宅に住んでいて、そこからニホンザルよろしく山道を降りて「里」にいくと駄菓子屋「なべや」があった。なべやにはミニ四駆だけでなくスポンジタイヤやハイパーミニモーターなどの改造ギアも売っていた。女性読者諸賢はもうついてきてないだろうけれど説明が難しいので諦めてこのまま続ける。
初めて「アバンテ」を手にしたときの感動を今も覚えている。「アバンテJr.」は標準装備ですでに改造しまくったハイパーエンペラーよりも速くて、「結局標準アバンテが一番速くね?」となった。今考えればミニ四駆ブームを終わらせたのはバランスブレイカーになったアバンテJr.なのかもしれないけれど、アバンテJr.の感動は今でも鮮烈に思い出す。大人になってからミニ四駆にハマる40代がけっこういるらしく、若林正恭さんやロンブーの敦さんなんかもやってるらしい。僕はそこにはあまり手を出さないけれど、僕に息子がいたら絶対に一緒になってだだろうな今頃。
+++++++++++++++++++++
『800文字のあいうえ大喜利』最新記事は、
以下の無料メルマガを購読していただきますと、
毎週あなたにメールで届きます。
よろしければご登録ください!