「テレビは若い世代が作るメディアである」と痛感した話
先日、TBSへ行った時の話です。
局内で用事を済ませ、12階のフリースペースでちょっとした作業をしていました。
コロナ前だったら何も感じなかったかもしれません。
「いつもの延長線上」なんですから。
ところが、アフターコロナで会議はことごとくリモートになり【現場】へ行くことが極端に少なくなりました。
久々に行ってみて…どうにも雰囲気が違ったんですよね。
なんて言うか、全体的にそこにいる人が「若い」んです。
スーツ着ている人も、ディレクターらしき人も、ADさんたちも。
みんながみんな「一世代下」って感じがしまして。
前までは、こういうところで作業をしていると、顔見知りのディレクターやプロデューサーとすれ違って「お疲れ様です!」なんてことも多々あったのですが、とにかく知っている”顔”が無い!!
ほぼほぼ《浦島太郎》状態でした。
テレビ局はそんなに広くはないはずなんですが…。
でもそうですよね…。
10数年前から現場で一緒に戦っていたディレクターやプロデューサーは、今は現場を離れて違う部署にいたり、または出世したりしていて、こういう「制作人」ではなくなってきてるはずですよね…。
作家も作家で交流が少ない(無い)ものですから、知っている”顔”がおらず…。
一人で取り残されている感が半端なかったです。
現場に行かないとADさんの顔ですら知らない人がほとんどですし、向こうも自分のことを知らないですし。
同じ番組を作っているのに、分かっているのはエンディングのテロップで見かける名前だけなんてのもザラです。
全部、後から知ることがほとんどです。
なんか、新型コロナを経た約4年の間に働き方も大きく変わってしまいました。
まぁ、テレビは「若い世代」のメディアだ…と昔から言われていましたからね。
(今は多少の高齢化はあるものの)新番組をメインで立ち上げているのは30代とかでしょう。
いわゆるディレクターの世代であり、放送作家も若手で使いやすいし体力あるし脳も若いので脂がノッている世代…。
それより上の世代になると「決断」するポジションの人が多いです。
台本を書いたり取材で撮影しに行ったりするよりも、番組の方向性とか視聴率の取り方とか、経験を糧にしてアドバイスするポジションの人が多くなります。
年齢的には「上の世代」のはずなのですが、未だ若手がやるようなリサーチ業務を請け負っている自分って…。
一体、何をしているんだか。。
最近「俺は何のために東京へ出てきたんだろうねぇ…」と公園でたそがれる時間が増えた気がします…(苦笑)。
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