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「京都橘高校」の始めたクラファンについて

 コロナ禍を経て「クラファン」こと「クラウドファンディング」が一般的に行われるようになってきた昨今。
 プロジェクトを見て「もったいない!!」と(心の中で)絶叫した案件をば。


 先日、YouTubeに流れてきたレコメンド動画を見た。

 【京都橘高校・吹奏楽部】の卒業公演だ。
 京都橘の吹奏楽部と言えば、全国高校のトップレベルの実力を誇り、プロと比較しても遜色が無いほど。
 海外からも招待を受けていて、世界で絶賛されるアマチュア最高峰のマーチングバンドと言っても過言ではない。
 この動画の「卒業公演」のチケットも瞬殺だったらしい。


 で、動画を見終えて感動ひとしおの中…コメント欄に目を通していたら、どうやらこの吹奏楽部がクラウドファンディングに挑戦していることを知った。
 調べてみたら…あった。

 来年の元旦にアメリカで行われる『ローズパレード』への参加費用を募っているクラファンだ。
 動画のコメントには「全然集まっていない」と書かれていたが…どれどれ?

第一目標:3000万円
第二目標:5000万円
最終目標:1億円

 なるほど。
 で、現在までの”成果”を見てみると…。

数日前
4/8 現在

 ネクストゴールを達成し、本当に欲しい金額の半分まで集まったようだ。

第一目標金額達成を受けて
第二目標金額達成を受けて

 が、どうも終盤での”伸び”が悪い気がするね…。
 プロジェクト公開からの2〜3日で3000万円はあっという間だったらしいが、その後の約半月で2000万円…。
 前に確認し、今回確認した5日間で400万円…。
 この調子だと、最終的には6000〜7000万円あたりでフィニッシュかな?


 では「どんなリターンがあるんだろう?」と思って確認したら…。

一番、やっちゃいけない
パターンのクラファン!!


 だった。

 例えば、最低支援額の5000円コースを見てみると…。

リターンの例


 なんでさ…ステッカーとかクリアファイルとか作っちゃうわけ?(怒)
 部員が作りたい&欲しいだけじゃん!!
 そのデザイン料製作の費用はどこからお金を引っ張ってくるんだい?
 完全に「引き出物」や「香典返し」と一緒。

お金をもらったんだから、何か物品でお礼しないと失礼!

 という、日本の伝統文化が悪しき方向へ働いている!

 そんな記念品を作る金あるんだったら、その数万〜数十万を旅費にぶっ込めっての!!

 この件に関して、自称「西野チルドレン」としては見逃すことができないわ。
 完全に「クラファンのプロ」を入れないことで間違った方向へ行ってる。

 言いたいことを説明するのに…いい例がこれ。
 同じ「100万円」の支援に対するリターンなんだけど…。

100万円のリターン
100万円のリターン

 なんと!!
 たくさんの物品のリターンがあるプロジェクトは支援者がおらず、【返礼品なし】の方に1人が支援してくれている。

 つまり…

オレンジ生八ツ橋
とか要らんねん!!


 部員で話し合ってリターンを決めたんかな?
 先生の独断ってわけじゃなさそうだよね?

 VIP戦略への設計が出来てなくて、ほんと頭抱えるレベル!
 100万円を出すような金持ちは、思いを込めた記念品なんて邪魔でしかないんだよ。


 だったら、どんなリターンを出せばいいのか?
 自称「西野チルドレン」な放送作家としては以下の案かな?

「練習風景を見られる権利」

「あなたの会社で演奏会を開ける権利」

「小中学生に楽器を教えてあげる権利」

 などなど。


 演奏の「完成品」はいろんなところで見られるけど、失敗ややり直し込みの練習風景はレア中のレアだと思う。
 なので、プロセスエコノミー的にも…完成する前の状態というのを見てみたいファンがいるはず。
 直接、学校へ行くのはどうかと思うので、限定動画の配信でいいかも。
 (1000円ぐらいか?)

 こういう動画は出しているみたいだが…。

 この動画じゃ集まらないよ…。
 演奏して、努力して、涙している姿に感動し「支援したい!」ってなると思うのよねん。


 会社での演奏会は数百万単位の高額設定で。
 演奏での稼働ありなんだから、それなりに取ってもいいはず。
 そもそも、100万円以上出す企業は応援の意味が込められているはずなので、物品のリターンは無しでOKだよ。
 あの京都橘の演奏を自社で独占で聴けるんだもの。
 社員の福利厚生というか…VIP戦略でいいんじゃないのか?


 あとは小中学生に楽器を教えてあげたりする活動も…そんな手間はかからないはず。
 最大10人までで、支援額は10万円みたいな…。
 憧れのメンバーから直接指導を受けられるのも、支援者にとってわりといい経験になるんじゃ?


 会社での演奏会以外は、そんな手間的にかからないはずなんだけどな。
 モノで釣るからクラファンが失敗するのであって…。
 相手に「応援して良かった!」と思える体験を売った方が満足度が高いと思われ。


 おそらく、もう1回ぐらいクラファンを立ち上げる予感がするが、その時は「モノ」のリターンではないプロジェクト案を出そうよ!

 ただ、その前に…「ニシノコンサル」に相談して!!

「世界(アメリカ)での挑戦」
「エンターテインメント」
「予算の作り方」
「クラウドファンディング」

 これらについて、キンコン西野さん以外、相談できる人おらんやろ!
 西野さんもそういうの大好きだと思うし。

 先生方!!
 メンバーのみなさん!
 自分たちで考えたアイデアでは限界があります!
 億のお金を集めるんだったら【プロ】を雇いましょう!




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