[ブレイクタイム] 勝手に赤ペン先生
今をときめく売れっ子放送作家の1人・樅野さんのツイート。
思わず「私は神だ」のネタをリプライしそうになったが(笑)。
上の方なので、そこはグッと我慢して…。
にしても企画書のデータをあげるというのはいたれりつくせりだなぁ。
基本、データ(書式・フォーマット)は門外不出な作家が多いからね。
で!
このツイートを見て「あ、この先輩優しそう」と思ったんだろう。
別な作家志望者からリプライがついた。
はじめまして。
テレビの企画書を書きたいと思ってる作家志望なのですが、企画書のフォーマットやマストで書くべきことなど、色んなとこリサーチしてもあまり出てきません。
作家の皆さん企画書の書き方に個性はあると思いますが、標準的な企画書の書き方を知れる手段はどういうものがありますかね?
…と。
「うへぇ…。これは…。。」と思い、リプライを引用してダメ出しをしようしたら、投稿した人が(誰かに指摘され?)「ヤバい!」と気付いたようで投稿を削除してしまっていた。
なので…プライバシーもあるから名前を晒すのは止めておくが後進の「勉強」のために文章は使わせてもらう。
まず、このリプライから受け取れる印象は…
「この志望者、なんでこんなに上から目線?」
ということ。
末尾の「〜かね?」って何だよ…。
「〜かね?」って。
先輩に対して失礼…と思わなかったんかね?
俺のところにこのリプライがきたら「何様っすか?」って返しちゃうかもしれない文言だ(苦笑)。
この場合、樅野さんにアポイントを取りたければ…
樅野様、はじめまして。
私も放送作家を目指す@歳の(※身分)です。
別な方にアドバイスを送られたということで…。
もしお時間がありましたら、私の相談にも乗っていただけたら幸いです。
詳しいことはDMに送らせていただきます。
何卒、宜しくお願いいたします。
という文言が礼儀の最低ラインかな?
人の時間を奪う行為をしておきながら、へりくだってないというか。
なんで「樅野さんが答えるの前提」でリプライしとるんだよ…って感じがしたな。
樅野さん、すごく優しいけど…ここまで傍若無人な奴にまで気を配っている時間は無いと思うぞ?
そりゃさぁ、企画書のフォーマットが令和の時代にネットで落ちているわけないよ…だって
放送作家の飯のタネ
だもん。
見ず知らずの人に「タダ」で教えるわけないじゃん。
樅野さんが感激したほうの作家志望者は、かなり丁寧な文章と熱意でアピ〜ルちゃんしたんだろう。
だから樅野さんも「これから大変だろうけど頑張ってね!」という意味を込めて企画書のデータをあげたんだと思うし。
それを
「えぇ〜っ、俺にも企画書の書き方教えて下さいよぉ〜」
「なんなら俺も企画書のデータ欲しいんですけどぉ〜」
「データもらえないなら、最悪、どこで勉強出来るか教えて下さいよぉ〜」
と【クレクレ君】な態度と思われる文章を投稿してしまったわけで。
少なくとも放送作家は他のフリーランスの職業と違い、その人の「人間性」が重視される。
仕事がデキる奴かどうか以前に、その人を「好きか? 嫌いか?」で仕事を振るか振らないか決めるわけだ。
いくらネタが面白くても、性格が合わない人や嫌いな人を番組や企画会議には絶対に呼ばない。
だって…みんな楽しく仕事がしたいんだもん。
性根が失礼な奴は、演者に失礼な台本しか書けない。
日常の会話が面白くない人に、面白い台本は書けない。
『乾坤一擲』で企画案が面白い場合もあるが、(基本)一緒にいて楽しくない奴とは仕事したくない。
これが放送作家だよ…。
「えぇ!? 性格とか関係なくないッスか? 最終的に面白い漫才とかコントを書ければいいんスよねぇ〜?」
みたいな平成生まれの新人類とは俺も仕事したくないな…。
残念ながらテレビはチームプレイで作るもの。
例え、面白い漫才やコントが書けても、それを演出するディレクターさんや予算を管理するプロデューサーに「なんか、コイツむかつくな…」と思われたらアウトなわけだ。
最近の日本は…
「会社の先輩となんてお酒なんて飲みたくないっす。だって気を遣うじゃないですか?」
「飲みニケーション? 時間の無駄っす。それよりさっさと家に帰って自分の趣味に時間を費やしたいっす」
みたいな風潮が漂っているらしいが。
人脈が重要視される【放送作家】という仕事において、先輩や同僚から「飯、行く?」と誘われたら、全力で「飲みニケーション」した方がいい。
その飲みの席で「なんか面白い奴だ」と思われれば次の仕事につながる可能性がグンと上がるからだ。
(人脈については以下の有料noteで語っています。金銭に余裕があれば…)
また、以前に書いたことあるが…。
SNSで直接繋がれる時代なので、自分の性格や態度がダイレクトに相手に伝わってしまう。
なので、「この人にお願いしたい!」という本命には細心の注意を払って接した方がいい…と老婆心ながら忠告させてもらう。
(文章を使わせてもらったお礼として)
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