企画書作成するなら【Word】か? 【PowerPoint】か?
最近、テレビ番組用の企画書は
圧倒的に
【PowerPoint】
で作る作家が増えています。
詳細は不明ですが、おそらく…
主に”企画書作成”を担当する
若手作家が【PowerPoint】を
使いこなし始めた
のが理由(原因)ではないかと思われます。
自分が若手の頃は、
以下の投稿のように…
「ワープロ」からスタートし、
【Word 98】へと乗り換えたわけですが…。
その頃からずっと【Word】に
慣れ親しんでいるので、
企画書もずっと【Word】で
作ってきました。
こういう「スタジオ・イメージ図」も
全部自分で作ったりしましたもん(笑)。
それが今は…
こんな完成度の高い素敵な
「スタジオ・イメージ」を
楽勝で挿入できるんですからね…。
羨ましい限りです。
ところで!
当時【PowerPoint】があったかどうか
覚えていませんが…。
オフィスに【PowerPoint 98】が
バンドルされていた記憶は無く。
調べてみますと
1998年以前でもあるにはあった
ようですが、そもそもスライドを
使ってプレゼンするような「文化」が
業界には無かったので、ほぼほぼ
使われていなかったと断言してもいいでしょう。
が!!
そういう時代のしがらみも無く、
スタート時から【PowerPoint】で
企画書作成を求める会議が
(なぜか)増えてきたので、
今をときめく若手作家が
最初に覚えるのが【PowerPoint】
ということなのでしょう。
自分も
「企画書は【PowerPoint】で作ってもらえませんか?」
とフォーマットを指定される現場が
増えてきました。
言っちゃなんですが、
それなりに【Word】歴があるため
そこそこのデザインを【Word】でも
作れてしまうので、【PowerPoint】を
あえて使わなかったんですよね…。
(=覚えるのが面倒くさいw)
ただ、そうも言っていられない時代になったようです。
じゃあ、なぜ制作陣が
「【PowerPoint】が良い」と
言い始めたのか?
知り合いに聞き取り調査をしたところ
主に3つの理由にまとまりました。
1. 書き加えてもズレない
2. ページを追加しやすい
3. 見た目が派手
1つ目の「ズレない」というのは、
【PowerPoint】は1ページずつが
独立した形のため、文字を加えても
「後のページに影響しない」
…ということです。
これが【Word】だと、後のページに
改ページ・改行がズレたりするので
ちょっと書き加えたりするだけで
全体を含めた文字バランスの調整が
必要になってきます。
2つ目の「追加しやすい」は…。
1つ目の理由と似ていますが、
他の【PowerPoint】ファイルから
ページをズラさずに『移植』できるんです。
これは、リサーチ資料などを
後から追加で入れ込む時に
凄く重宝する機能です。
【Word】だと…余白とかの書式が違う
文章などを挿入すると、一気に
段落や図表がズレたりして
企画書がシッチャカメッチャカに…。
その「清書」「整理整頓」をするだけで
手間になります。
3つ目の「派手になる」というのは、
【PowerPoint】の方が
写真を入れ込みやすかったり、
文字の装飾がしやすかったりするようです。
【PowerPoint】だと、
テキストボックスを含め、文字・写真を
シールのように貼り付ける感覚というか…。
”福笑い”のように「パーツを置いていく」
感じになると思うんです。
で、「その置いた文字ごとの装飾が
やりやすい」との話を耳にしました。
そうなんだ…。
ぶっちゃけ、【Word】で
全く同じことできますよ(笑)。
ただ「ヘッダー・フッター」を含め
そこまで使いこなせる作家が少ない
…というのが現実でしょう。
というわけで、企画書を作成する機会の多い
若手作家であれば、【PowerPoint】を
覚えた方が圧倒的に有利です。
少なくとも中堅以上の放送作家で
パワポをガンガン使いこなせる人は
ほぼいないので、若手で時間があるうちに
【PowerPoint】を使えるようにしておいた
方が無難だと思われます。
まぁ…。
普通は中堅以上の経歴がある放送作家は
下の若手に振れる「余力」があるんですが。
自分は底辺なので……。
なので!
業界歴がどんなに長くなっても!
オッサン作家になっても!
【PowerPoint】をガンガンに
使いこなしてやります!(苦笑)
みんな、食うために必死ですから。
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