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[ブレイクタイム] 耳が痛い…新人の頃の話

 先日、西野亮廣さんの【Voicy】を聴いていたら…

 あいたたたた……耳が……耳が痛い(苦笑)。
 自分が放送作家として新人だった頃を思い出したからだ。

事務所に入ったあとは「先輩に教えてもらえる」と思って常に受け身の姿勢…。
自分から何も提案しようとせず、リサーチ業務で言われたことをこなす毎日…。

 これに加えて!

抜群に空気が読めない


 という…。
 今思えば「超・放送作家に不向きの性格」だった。
 かと言って、今の自分が「放送作家に向いている!」と思っているわけでもない(苦笑)。

 加えて!!

ちょこっとワープロが打てるからって、無駄に富士山ぐらい高いプライド。
話の内容を理解していないまま反論するので、先輩と噛み合わない会話。
相手の話を聞こうとせず、自分のことを話したがる空手型の話術。

 とにかく酷かった。
 いつも思っていることだが【あの頃の俺】のような人物が「放送作家になりたいです! 宜しくお願いします!」って目の前に現れたらマジで全力で無視すると思う。。
 関わり合いたくないので。


 そして、これは【Voicy】の中でも語られていた文言だが。
 新人放送作家に対してはとにかく

手ぶらで会議に臨むな!


 というのは凡事徹底した方がいいとアドバイスしたい。

「早く(先輩作家と同じように)台本のローテーションに加わりたい」

 と思っているなら、仕事を振ってもらえるような【下準備】をするべきで。
 ただ口を「あ〜ん」と空けて上空を向いていれば、空から仕事が降ってくるわけがない…。
 他の若手作家を出し抜いて、総合演出やチーフディレクターから「じゃあ、@@君に台本のタタキをお願いしようかな?」と振ってもらえる戦略を全力で考えないといけないのだ。

 また、何かの機会でプロデューサーと会うタイミングがあるなら、企画会議でなくとも【手土産】…つまりは「ネタ案」なり「企画案」なりを2〜3つは懐に持参するべきだし。
 紙として出さなくても、「あ、これ僕前からやりたいと思っている企画なんですけど…」と、その場で思いついた風にプレゼンしてもいいし。
 ネタでなくても「こんな話があるんですけど…」というトークでもいい。
 相手が興味を持ちそうなネタを準備しておくのだ。

 で、先輩作家との飲み会に誘ってもらえたなら、その先輩が担当している番組を事前に見て【会話の糸口】を用意しておくべきだし。
 「あの(担当)番組、見てます! あそこ良かったですよね!」などと褒められて嫌な気分になる作家はいないはず。

 予め武器ネタも用意せず「俺(私)のキャラ・トークで盛り上げます!」みたいなことが出来る作家志望者は1000人に1人とか…そのレベルだ。


 お笑い芸人上がりとかじゃない…高卒や大卒などの放送作家志望者の人に会うと…

「企画書ってどう書くんですか?」
「番組に入れてもらうにはどうしたらいいんですか?」

 という、自分が放送作家になるための情報を求める「クレクレ君」がわりかし多い。
 そこに相手を「おだてる」とか「持ち上げる」といった…昭和時代由来の『接待』の心がほぼ感じられない。
 あくまで「自分はお客さん」で、情報を盗みに来ているというわけだ。

 挙句の果てには…

「(あなたはどうでもいいので)ツイッターで相互フォローしている@@さんを紹介してくれないっすか? 知ってますよね?」

 という、人を踏み台にする奴まで現れる始末。
 こうなると「手ぶらで仕事に挑むな!」以前の問題ではあるが。


 社会は学校ではないので「勉強のためにこれをやっておくといいよ!」なんてアドバイスしてくれる人はほとんどいない。
 もしそういう事を言ってくれる先輩作家がいるなら、よっぽどのお人好しか、すごく仲の良いとか、事務所の縦のしがらみがあるとか…。
 そうでない限りは「後輩ライバルを育てる義務」は無いわけで。
 なので…自分で考え、1つ1つの会議や打ち合わせで最大限の「爪痕」を残すべく『受動』ではなく『能動』で行動した方がいいよ…と。


 自分は、上記のようなことが出来てなかったが故に『今のような立場』になってしまったという…反面教師のお話です。



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