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ますます広がる「エンタメ格差」

 吉本興業が主催した『伝説の一日』が、まさに伝説となった。

 ナイナイ・岡村さんの「子供誕生のニュース」とかあったが、終わった後で全てをかっさらっていったのはダウンタウンの31年ぶりの漫才の話題。

 こちらの漫才が行われたのは【舞台】なので、観覧するにはもちろんチケット料金が発生するわけで…。
 が!
 しかし、YouTubeの違法アップロードに慣れている若者は「お金かかるから見ない」ってなっているのは…どうなんだって気もする。


 ウイルス騒動が勃発した2020年…「おうち時間」と称して自宅で過ごす人が増えた中で業績を伸ばしたのが『NETFLIX』『Amazonプライム』といったサブスク系のエンターテインメントだった。

『NETFLIX』
・ベーシックプラン:990円
・スタンダードプラン:1490円
・プレミアムプラン:1980円
『Amazonプライム・ビデオ』
・月額:500円
・年額:4900円

 この料金を払えば、そこのプラットフォームで配信している映画やアニメなどが「見たい放題」となるわけで…。
 そりゃ、これだけの料金を提示されちゃ『TSUTAYA』の店頭レンタルなんて時代遅れだし、割高感は否めないわな。


 こうしたサブスクだが…節約系YouTuberの【節約術】の1つで

「不要なサブスクは解約せよ!」

 と謳っている人が多い。
 ただ、『NETFLIX』や『Amazonプライム』は「趣味」とかでわりと契約を続ける人が多いイメージがある。
 なので、なんだかんだで今どきの若者はこうしたサブスクを「無駄だ」と感じている人は少ない(と思っている)。


 で!
 そんなサブスクが「当たり前」になっている時代において、

金持ちと貧乏人の格差はそのまま「エンタメ格差」になるんじゃないか?

 と思った。
 お金ある人は『NETFLIX』や『Amazonプライム』に加入し、『全裸監督』とか『梨泰院クラス』とか『イカゲーム』などの最新エンターテインメントを楽しみ…。
 お金の無い貧乏人は、昔に購入したテレビで無料の地上波しか見れないっていう。

 別に地上波が悪いって言うわけじゃないけど、お金のある人は『Hulu』『フジテレビオンデマンド』『Paravi』と言った見逃し配信を行うサービスに加入出来るが、テレビで…しかも録画するビデオデッキが無い家庭が増えている昨今で「見逃したらアウト!」という状態では、触れられる「コンテンツ」に差が出てしまうということ。

 そんなサブスクと同様に、『伝説の一日』もお金のある人はオンラインチケットを購入し「伝説」を鑑賞できるが、貧乏人はワイドショーなどのニュースでしか見られないっていう…。
 手に入れられる(鑑賞出来る)情報にジリジリと差がついている感じがした。


 「物価上昇」だ「給料が上がらない」だ言われている日本だが、なぜかそれを感じている人は少ない気がする。
 だって…みんな「音楽(Spotify等)」や「動画配信(ネトフリ・アマプラ)」といったサブスクコンテンツに手を出す余裕があるんだもん。
 本当に貧乏なら、そんな月額1000円とかむしり取られるサービスに加入している余裕なんて無いはず。
 なんだろうな…この「危機感」の差って。


 俺?
 もちろん…『NETFLIX』『Amazonプライム』はじめサブスクは未加入だけど?(苦笑)

 『伝説の一日』も、結局貧乏人には関係ないっていう…。
 日々、生活するだけで精一杯なのだ。
 貧困層の中で最もメジャーなお金のかからないエンタメ…それが

地上波テレビ


 なのだと思うようになった。




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