なぜ英語学習が日本ではこんなに難しいのか?
最近、日本の中学生に英語を教える機会が多いのでその中で感じたことについてまとめます。それは
日本で英語を学ぶ難しさ
です。日本で英語を学ぶうえで、このせいで英語を学びにくい!!というものを紹介していきます。
1、まず日本語をちゃんと理解しなくてはいけない
まず日本の教育のなかで英語を学ぶうえで必要となってくるのが英語学習に必要な日本語の意味を理解しなくてはいけないことです。例えば
主語、動詞、形容詞、冠詞、前置詞、代名詞、過去分詞形
などです。 みなさんこれらの意味を日本語でまず説明できますか?
まずここの英語学習を学ぶための日本語を理解するところでかなりの子供達がつまずいている気がします。私の場合はカナダに直接行き、そこで英語だけのレッスンを受けて英語を習得して行ったのでこれらの日本語の意味を日本語で説明することの難しさを感じました。
2、ライティングとリーディングに偏った教育
語学学習は大きく4つの領域に分けられます。
ライティング(書く)
リーディング(読む)
スピーキング(話す)
リスニング(聞く)
です。日本の中で役に立つ英語(就活、受験に役立つ)を習得しようとしたら、これらの中でライティングとリーディングに偏った勉強をしなくてはいけませんし、日本の教育自体がこの2つを重視しているように感じられます。
ネイティブの人になかなか会う機会がない、日本語だけでコニュニケーションが当たり前にとれてしまうことを考えればムリはありませんが、言語学習において話すと聞くといった英語を使っているという実感が持てる部分の学習が抜けてしまっていると感じます。
私は体育会系ですのでこのように自分が実践して学んでいる感覚がないとどうも面白くなくて学ぶ気が起きなくなってしまいます(私の中学の英語の点数は40〜60点)笑
ですがEILTSでリスニングとリーディングで点数を出す。小学校低学年から英語学習(ネイティブの先生と話すような内容)といったように昔よりはリスニングとスピーキングも日本の教育の中で必要と見なされてきているとは思っています、ですがもう少し実践として英語を使える機会を子供たちに与えたいですね。
3、英会話は役立つのか?
小さいお子さんを英会話教室に一生懸命に送っている親御さんをよくみます(私の親もそうでした)
ですが今思うと英会話教室を通じて英語を喋れるようになるためには2つの壁があると思います
1、受験
はっきり行って英語で喋れることは受験(中学、高校)では必要ありません。そして大体の人が受験勉強に追われるので英会話教室に行く余裕などなく終わってしまうことが多いような気がします。
私の知り合いでは小学校まで英会話教室に行っていたが中学校のテストで点数が取れずに英会話教室を辞めて塾に行き始めてしまった、という人が多くいます。
英会話教室に行っていても学校のテストで点数を取れないのは先ほども話したリスニングとスピーキングを重視していない日本の教育からくるものです。
英会話は受験には役立たない
というのを親御さんたちが気付き始めるのが大体、子供が中学に上がり始めるときです
2、どれだけ英語にコミットするのか?
最近は幼稚園、小学校でも英語だけを使った環境の中で子供を育てることによってネイティブな英語を学ばせようというところも増えてきていると感じます。
確かに子供の時は吸収が速く、すぐ英語も喋れるようになりますし、ネイティブのような発音で子供達は喋り始めます。ですがここで覚えておいておこなくてはいけないことが
子供は覚えるのも忘れるのも速い!!
ということです。よく聞く話としては小学校くらいまでは2〜4ヶ国語を喋っていたが、高校生ぐらいの年齢になってみると全く喋れなくなってしまった!!という知り合いや子供をよくみます
なので今、または今から子供を英語専門の幼稚園、小学校に通わせている親御さんに伝えたいのは
子供が英語を使う環境を最低でも高校に上がるまでキープする
ことが英語を学ばせて、覚えさせておくうえで覚えておくべきことだと思っています。
まとめ
このグローバル社会、やれ英語が必要だとか中国語かくるだとかいろいろと言われていますが、言語学習が選択の幅を広げてくれるのは間違いのない事実です。これから英語を学べる環境は増えていくとは思いますが、長いスパンで英語学習を考えて行って欲しいと思っています。「オレなんか小さい時英語喋ってたぽいよ?」って昔のビデオを見ながら信じられらいような顔をしている私の友人のようにはならないことを祈ります