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なぜか渋谷のデザインファームの人事責任者になって人事施策をぶん回しはじめたはなし(vol.2)

こちらの記事の続編です。前回は導入だけしかお話しできなかったので、今回から人事施策の話を少しずつ出していければと思います!

※後半、エモというかポエム爆発してたりします。わかってるんですが、あえてポエム全開のままお出しします笑、ご査収ください!


入社してからやったこと振り返り🤔

僕が入社してからのミッション、それは「強く・大きく・面白い組織にする」ということ。入社して5ヶ月、そのミッションを達成するためにさまざまなイシューにアプローチしてきました。例えば・・・こんな感じ↓

取り組んだこと。いろいろやったなぁ

振り返ると意外といろんなことをやってきたな・・・笑。
幅広くいろいろなことを手探りでやってきて、振り返って「よかったこと・失敗したこと・学んだこと」を少しでもシェアできればと思っています。
何をどの順番で話すかはバラバラになりそうですが、同じく組織を少しでも良くしたい人のために、それぞれどう考えて、どう実施していったのかをなるべく具体例をいれて伝えていきたいと思っています🔥

今日は人事として「まずやったこと」特集。

まずやったこと❶全員の立場から組織を俯瞰する👀

入社して一番初めにやったこと、それは全員の立場から組織を俯瞰するということ。具体的にいうと、「会社メンバー"全員"と1on1で話す」「経営メンバーととことん話し、目線を同じくする」ということでした。

要は「まずはこの会社ってどんな会社だっけ?」というのを知るためのプロセス。(イシューを特定するプロセスの、知る(現状把握)→理想の状態を知る(to beの言語化)→課題をみつける(理想と現状の差分認識)という3ステップのうち前半2つへのアプローチ)

①会社メンバー"全員"と1on1で話す

まずやったことの1つ目。セブンデックスは約30名の組織なので、2週間で合計30時間分くらいの面談をした。やった目的は2つ。
1. どんな人が働いているのか、会社のミクロを知る
2. みんながどんな課題感(個人・組織課題)を持っているのかを知る

What's Good?組織開発への興味喚起・協力を得られやすい状態づくり
この1on1でそもそもこの組織にどんな人がどんな気持ちで働いているのかを知ることができ、そして働いているみんながどのようなことに課題を抱いているのかを知ることができた。
そして副次効果だけど結果的にすごく有益だったなと思うのが、「組織開発への興味喚起」や「協力を得られやすい状態づくり」をすることができたこと。僕という人間がどのような人間で、どういう思想でこの組織を良くしていきたいと思っているかを直接伝えることができたのは結果的にその後の動きやすさにめちゃんこ寄与したと思う。
全員と話すのが難しい組織規模もあると思うので、ポイントはその組織がどういう人の集まりからなっているのか、その土地勘・全体感を掴むことにある。

組織課題イシュー特定のためにつくったツリー。12個の大きいイシューに収束しました。
例えば、「セブンデックスに合った人事評価・報酬・等級の最適な設計とは」みたいな粒度

この1on1をする際に約束したこと:課題を放置しない
2つのお約束を事前にみんなに伝えた上で実施しました。それはこの3つで、つまりは「言ってはいけないことがない状態」と「課題を放置しないこと」を保証すること。もちろん、これを伝えたところでどこまで効果があるのかはわかりませんが、人事の方針として課題を見えないまま放置することはありませんよ・課題を見て見ないふりをしませんよというポジティブなメッセージを受け取って欲しかった。

お約束
1:言われたくないことは何も公表しないのでなんでも話してね!
2:公開していい内容は要点をまとめるので、確認してもらってそれでOKもらえたら公開します(基本は名前とか紐付けずに意見として出す)
3:吸い上げた課題は必ず対応します

実際につたえた「お約束」

②経営メンバーととことん話し、目線を同じくする

やったことの2つ目、それは「経営メンバーととことん話し、目線を同じくする」ということ。

僕がジョインしたタイミングは9月末決算のセブンデックスではとてもいいタイミングで、ジョインした7月はちょうど経営合宿の時期でした。そうと聞きつけた僕は、経営合宿のファシリテーターに立候補して場のデザインからファシリに至るまで全て任せてもらいました。

What's Good:耳の痛いことでも言うやつ、という認知が走ったかも
メンバーから吸い上げた課題を経営メンバーと共有して、その課題についてとことん話し合う機会になりました。経営メンバーにとっては耳の痛い話も少なからずあったと思うし、「新参者がいきなりなんだ」という気持ちもあったと思います。ただ、組織のためなら耳の痛いことでも言うやつと思ってもらえたのか、この合宿を機にコミュニケーションが円滑になったのは本当に収穫でした。

経営合宿資料の一部。夜なべして作っていきました。
合宿を終えたあとのロイホ。この時代に男ばっかでごめんな・・・

この合宿に限らず、経営メンバーとは、特に代表ののぶさんとはコミュニケーションを取りまくりました(現在も継続中)。
とにかく課題をオンタイムで共有できるようになったことで組織として認識している課題は(すぐ取り掛かれるかはさておき)いったんみんなの見えるテーブルにあげるということが習慣化できたのではと思います。

余談:結果の質を高めるために、まず関係の質にアプローチする
ちなみにこれは余談なんですが、合宿を始める前にチェックインとしてストレングスファインダーを活用した相互理解のワークを行なって「この人はこういう思考の傾向があるだな」という状態を掴んだのはシンプルにその後のワークの質を高めてくれた感覚があります。急いでる時こそ急がば回れですね〜〜。

成功の循環モデルというものらしい。

まずやったこと❷チームスローガンやチームスタンスを決める🕺

さらに手始めにやったこととして、人事チームとしてのスローガン・スタンスを決める、があります。

①人事チームスローガンをつくる=強く、大きく、"面白い"会社

どのような組織を目指すのか指針がない状態で走るのと明確にした状態で走るのとでは、まるっきり打つべき施策のシャープさや芯の食い方が違いますよね。スローガン作りに着手しました。

どのようにスローガンを作成したのかという細かいプロセスの話は割愛しますが、僕達の人事チームで言うと「強く、大きく、"面白い"会社」を目指すことに決めました。

スローガンには僕や経営メンバーが大切にしている思想である「仕事を楽しむ気持ち」を入れたいと思っていました。仕事をただ与えられた作業・オペレーションとしてやるのではなく、自分で意志を持ってドライブしている感覚=自走している感覚を得ながらやろう。仕事を通して自分の人生で成し得たいことに少しでも近づいていこう。そのためにみんなが前を向いているような組織をつくろう。etc…そんなことを思いながらスローガンを作りました。

What's Good;共通言語ができた
スローガンを敷いたことで全ての人事チームアクションに「それって"面白い"につながるんだっけ?」みたいな共通言語ができた。

入社してからつくった自分(=人事チーム)のミッション

②スタンスを明確にする

指針・スローガンを示すのと同時に、スタンスを決めることもやってよかった。これはこういうロジックでやるべき、というよりは自分自身の信念に近いところでやったことかも。
以下、ちょっと例を挙げておきますね・・・。

スタンス例1:ポジショントークで話さない
例えば、自分で会社を作り運営していた時から大切にしていたスタンスがあります。それは「可能な限りポジショントークで話さない」ということです。ポジショントークとは「この人にはこう動いてほしいからこう言った方がいいな」みたいな、自分の立場上都合いい発言をすることです。

それよりも僕はポジション関係なく一人の人として相手に向き合い発言したいと思っている。もちろん、組織の都合上なんでも実行できるわけじゃないのだけど、せめて対話者としては素直で誠実でありたい。

スタンス例2:組織は船だ。
これも1個目に近い話。
今の時代、「一生勤めあげる」ような時代じゃないわけじゃないですか。
そんな時代だからこそ、自分たちの会社を選んでくれるって本当にありがたいことだなと思うわけで。そんな自分たちにとって嬉しい選択をしてくれている人には、例えば給与で・やりがいで・成長機会で、さまざまな方法で報いたいし、そういう気持ちを制度や仕組みに反映させていきたい、そんなお話。

そしてその中で生まれた自分作のポエムがこれだ。1・2・3

組織とは、船だ。
進む方向が一緒なら一緒の船に乗ろう。
個人的な野望はバラバラでもいい。世界一の剣豪になる、どんな病気でも治せるようになる、隠された歴史を解き明かす、どんな夢でも良い。
船に乗ることがその夢に、野望につながっているなら、みんなで一緒に漕いで進んでいこう。
船の進む方向が野望からかけ離れたときには、その船から降りることもあるかもしれない。
でもできることなら、できるだけたくさんの野望を
一緒に夢見れる「つよくて、おもしろい」船にしていこう。

わたし作ポエム

例えば人事としてメンバーとの面談があったら「会社の中で何をしたいの?」ではなく「キャリアとしてどんなことをしたいの?」を真正面から聞けるような、そんな関係性を築いていきたいと思っている。
そしていろんなWillを持っているメンバーがいても、そのみんなが同じ船に乗れるような船を整えていきたいなと。

What's Good:健全な組織にしなきゃいけなくなった!
そんな大風呂敷を広げることで、もちろん自分の首は締まるわけなんですが、組織としては健全性を保っていけるんじゃないかと思うなど。

最後に…

・・・・
とりとめもないけどこんなことを入社してからまずやりました。
次回は評価制度についてどう考えてどう実装してきたかをお話ししようかな〜〜〜🤔

またも最後にしれっと宣伝なんですが、僕が人事責任者をするセブンデックスで12月らしくアドベントカレンダーやっています!楽しい記事たくさん出てくるので是非チェックしてみてください〜

2023 Advent Calendar by SEVEN DEX では、セブンデックスの第6期スローガンである「BA・KU・NO・BI (バクノビ)」を体現していくために、ディレクター、デザイナー、人事、広報、経営企画など様々な職種のメンバーが、それぞれの視点から
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