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① 今の若者は「ダメ」ではなく、大人にとって「見本」となる存在である。

 最近はあまり聞きませんが、年齢を重ねた方々の「今の若者は・・」という言葉。本当にあてはまるのか。そんなことが気になります。
 
 確かに、子どもたちと話をしていると、自分とは全然違う価値観で話をしているし、テレビや流行りの話も到底追いつけそうにありません。
 
 ただ、だからといって、子どもたちと、自分たちの世代の間にラインを引いてしまうのはもったいないと思うことが増えるようになりました。

 というのも、実は子どもたちは、情報の最先端を生きていると思うようになったからです。つまり、時代の最先端を生きているのではないかということです。

 どういうことか、
 子どもたちは生まれたときから携帯が手元にある、いわゆるZ世代といわれている世代です。
 困ったときは携帯で情報を検索する、分からないときはチャットGPTで文章を作成する。英語の宿題で困っているならばグーグル翻訳に任せる。

 ひと昔前では考えられない光景です。
 英語の宿題は、辞書とにらめっこしながら終わらせ、分からない言葉などは本屋や図書館で調べる、そんな時代を過ごした自分を含めた、大半の大人たち。

 そんな我々の苦労がバカみたいに、今の子どもたちは、ものの10秒で英語の宿題を終わらせてしまう。(まぁ、教育に携わる人間としては問題もあるとは思いますが)
 
 今や、自分の手や足、脳をフル回転させ、得てきた情報や知識は、手元の小さな機械一つにとって代われる時代となったんだと痛感します。

 さて、話が飛躍しましたが、冒頭に書いた「今の若者は・・・」という言葉の話に戻りますが、今は逆の立場にあるのではないかと危惧をしています。

 それは
「今の大人は・・・」と思っていないだろうか、
ということです。


 今や、携帯やパソコンを使いこなせなければ生きづらい世の中になっています。

 ところが、大人たちが、携帯の使い方やパソコンの使い方に苦労している姿が散見される。

 果たして「今の若者は・・」といえるのか。

 もちろん、長く仕事を続けてきた中で培ってきた経験や勘、技術は一長一短では身に付きません。
 しかし、仕事で必要な知識は携帯になっていますし、簡単な計算から複雑な計算もエクセルで計算した方が各段に早いです。


 何が言いたいかというと、私自身が最近感じていることではありますが、

 
子どもたちは

 「教えられる存在」ではなく、「教えてくれる存在」

 
であるということです。


 大人が偉そうに指示や命令を出す、知った顔で勉強を教える、だけではなく、子どもたちの言動や行動、流行りを教えてもらい、自分をアップデートしなければ世の中についていけないし、何よりも、子どもたちがどんな時代を生きているのかを知らないと、世の中から取り残される可能性があるかもしれない。
 

 我々、大人も学び続けるために、世の中の最先端で生きていくためにも、子どもたちと同じ目線で生き、そして時代の流れを迎合する、心の柔軟さが大切なんだとつくづく思う日々です。教育って難しいですね。



あくまでも私自身の考えであり、日々の生活の振り返りですので、すべての人にあてはまるものではないと思いますが。

 

 


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