見出し画像

⑤ 学校って「想定外」を学ぶ場所

 学校は、「想定外」を学ぶ場所だと思っています。
「想定内」を学ぶのではなく、「想定外」に対応する力をつける。
 そんな場所だと思っています。
 また、「想定外」を経験し、社会に出ていく場所の一つ、それが学校であると思っています。

 学校には様々な「想定外」があります。

 例えば

 30~40人のクラスの中には、仲が良い人も、まぁまぁな話すけど遊びにはいかない人も、挨拶くらいならする人も、まったく話さないけど嫌いではない人も、大嫌いな人も、様々いる。

 好きな授業もあれば、嫌いな授業もある。

 好きな先生もいれば、嫌いな先生もいる。

 体育大会は好きだけど、合唱コンクールは嫌い。

 個人で学ぶのが好きだけど、グループワークで共同で学ぶのは嫌い。

 朝早く起きるのが苦手。
 
 そもそも学校が嫌い。

 いろいろな子どもがいます。それに伴い、いろいろな考え方を持つ子どもがいます。またいろいろな価値観を持つ子どもがいます。

 だからこそ、喧嘩が起きたり、仲良くできなかったり、行事でクラスが分裂したり、学級のみんなが同じ目標に向かえなかったりするわけです。

 そんな「想定外」の中で、どのように生きていくか、生き抜くか。
 そんな力をつけていくと、社会に出ても、免疫があり、対応できるのではないでしょうか。


 では、自分がしたいことを、いたい人と、いたい場所で、生きていく「想定内」で生きていくと、どうなるか。
 
 急に現れた「想定外」に対応できずに、あたふたとしてしまうのではと、思っています。そのほかにも社会に出たときに、だれかと働くときに、うまくいかないことが起きることが想定されます。

 ただ、そんな学校になじめなかったり、いやなことがあったりして、不登校になったり、行き渋る子どもがいることも事実です。

 その子どもたちを否定しているつもりはなく、その子どもたちは、それぞれに様々な悩みを抱え、そんな中で自分にできることは何か、自分にはどんな居場所があるのかを考え、自分の居場所を見つけ、より良い将来を掴むために懸命に生きている子どももいます。

 学校だけがすべてではありません。様々な場所に「想定外」の場所は存在します。
 社会に出るステップアップの場所は人それぞれです。
 我々大人たちは、それぞれの子どもたちに合わせて、社会に出るためののステップアップとしての「居場所」を用意し、それぞれの子どもの状況に合わせた「想定外」を用意する。「想定外」を経験したうえで社会にはばたかせていく。

 そんな工夫が必要だなと最近思うようになりました。
 

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?