Gustave Flaubert『La légende de Saint Julien L'Hospitalier』(『フローベール『聖ジュリアン伝』)仏語精読

フローベールのフランス語読書を、noteとTwitterのスペース機能使いながらやってみようと思います。スペースで話して、気になったところをnoteに記載していくスタイルでやろうかと。
作品は「La légende de Saint Julien L'Hospitalier」、「聖ジュリアン伝」です。短編集『三つの物語』に収録された一作です。翻訳は蓮實重彦が1971年に翻訳したものが現在講談社文芸文庫に収められています。

フランス語はkindleで購入した『Gustave Flaubert : Oeuvres complètes et Annexes - 69 titres (Nouvelle édition enrichie)』を使用します。2~300円で購入できずはずです。
翻訳と併読しながら読んでいく感じにしますが、翻訳は著作権が切れてないので、こちらに書いていくことはできない。
自分で訳したものをメインに書いていくか、翻訳は各自確かめてって感じにするか。時間的にそこまで余裕がなくあまり時間はかけられないので、不親切になりますが、各自で翻訳を確認していただくのを基本にするかなと思います。あくまで自分にとっての学習がメインですので・・・

細かいことはまた書き足しますが、とりあえずは冒頭から。

一日目 2024/01/24


Le père et la mère de Julien habitaient un château, au milieu des bois, sur la pente d'une colline.
Les quatre tours aux angles avaient des toits pointus recouverts d'écailles de plomb, et la base des murs s'appuyait sur les quartiers de rocs, qui dévalaient abruptement jusqu'au fond des douves.

Gustave Flaubert :La légende de Saint Julien L'Hospitalier

ジュリアンの父と母とは城ぐらしの身だった。城は森の奥深く、丘の中腹にたっていた。  
四隅にそびえる尖塔の屋根は、魚のうろこを思わせる鉛のかわらでおおわれていた。巨大な岩のかたまりが城壁の礎石を支えており、その足もとから堀の底まで目もくらむばかりにそそりたっている。

冒頭だけは、翻訳と比較してみましょう。比較して気づくのは、一文の長さが違うことですね。二つの段落、どちらも原文は一文なのですが、日本語は二文に分けています。最初の文章をフランス語と同じ一文にするなら

ジュリアンの父と母は森の奥深く、丘の中腹にたっていた城に住んでいた。

のようになると思いますが、フランス語は関係詞でどんどん繋いで一文を長くする傾向にあるので、そのまま訳すと意味がとりにくくなる時が多いですね。

しかし、今気づいたけど、翻訳をそのままnoteに載せるのは著作権的に問題があるかもしれない…。フローベール原文は著作権フリーだから大丈夫だろうけど。
ちょっと今後のやり方考えてみます。


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