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ザ・サマー、今年も夏が来た


今年もやってきた。夏。
自称夏男でとにかく夏が好きだ。
なぜ夏が好きか改めて考えみると、楽しい思い出は夏が特に多かった。

小学生の時。物心ついた時はいつも海にいた。我が家はよく海に行く家だった。ジェットスキー、バナナボートをやるために毎年夏、むしろ早いと5月、6月から海に行く。暑さが増してきて夏休みに入れば毎週末は海だ。
たくさんの家族、大人に囲まれてBBQをしたりボディボードをしたり。海からあがって父親たちがジェットスキーを洗っている夕方、ヒグラシが泣いていた。蚊に刺されながらカルピスを飲んで遊びながら待っていた。
そんな日々で学校で1番というくらい真っ黒に日焼けしていた。

カブトムシやクワガタも大好きで、プロゴルファーだった祖父は段ボールいっぱいにカブトムシやクワガタをとってきてくれた。ゴルフ場の周辺にいるらしい。
今はあまり触れない。

とにかく外で遊ぶのが好きだった。家でゲームをした記憶がない。花火大会、夏祭りのテキ屋も大好きだ。小学生も高学年になってくると自転車で各地の祭りに行った。小さな冒険だったかもしれない。
この頃バス釣りにハマっていて自転車で川や野池に通った。キャップを、汗で真っ白にして親に心配された。炎天下の中こんなに釣りしてて大丈夫かと。

中学生の時には小さい時からやっていた競泳に本格的に取り組んだ。6月になると総体があり、試合がたくさんある。冬にも試合は多いが、夏になると屋外プール、長水路での試合や遠征が増える。とにかく楽しみだった。夏のその本番に向けて冬の時期もただひたすらに泳ぐ毎日だった。

高校に入ってもそれは変わらず、とにかくこの時期になると競泳はシーズンに入るのでとても楽しみだった。一年間、休みは週一で毎日スイミングスクールで練習。夏のほんの数分のために努力していた。友達も各地にできてみんなに会えるのも楽しみの一つだった。

高校卒業の時に車の免許を取り、すぐに車に乗るようになった。大学に入ってからは夏になるとしょっちゅう地元に帰省してはバーベキューをしたり意味なく友人たちと集まっていた。特になぜかバーベキューがすごく好きでいつもやっていた。
競泳は大学1年で引退し、その後釣具屋でアルバイトを始めて海釣りをするようになった。朝釣りをして午後に出勤。同じバイト仲間のお爺さんたちの話が面白くて最高のバイトだった。

そして大人になった今も、とにかく夏が待ち遠しい。でも、ジェットスキーも、競泳の試合も、夏祭りのテキ屋も、今は無くて特にこれといって何かするわけではない。そして実質3ヶ月程度の夏は子供の時の数十倍のスピードで過ぎ去っていつの間にか冬になっている。

子供の時に勉強した事は忘れてしまったけど、体験した思い出は記憶に残っている。自分にも子供が産まれて今年3歳。毎週末は可能な限りいろんな時間の過ごし方をしている。滑り台のある公園に行くことが多いけど。

夏の体験も、冬の体験も、遠い場所も近い場所も出来るだけ時間を共に過ごしたいと思う。あっという間に3歳。中学生になれば一緒にいる時間は減るだろう。

そうすると10年くらいしかない。ただ、今の私にはその10年の思い出がとにかく鮮明に残っていて毎年夏になるとそれだけで幸せな気持ちになる。

6月は息子の誕生日。3歳になった。春夏秋冬、いろんな体験を少しでもしようと思った初夏の暑さだった。

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