wash your eyes ④
時がゆっくり流れている。2人は目を見合わせてお互い状況を理解した表情になる。
トオルは自分の目を見つけたという、感情より
ディーラーの美しさに完全に感情を持ってかれていた。
「どうなさいます?遊んでいきますか?」
「一回やってみようかな、あなたを日本に連れて行くのに幾ら必要ですか?」
ポーターの財布から有り金の4万ウォンを出した。
「その2倍あれば十分足りると思いますよ」
「そしたら黒に全額ベットします」
「わかりました。それではルーレット回しますね」
ルーレットが勢いよく回りボールを入れる。
トオルはじっとボールの行く末を眺めていた。
ゆっくりとルーレットが止まるボールは無情にも赤に入った。その時。
カジノの奥からクラッカーの音が盛大に鳴り響いた。
「グニョン様誕生日おめでとうございます!」
グニョンが札をばら撒きお客が群がっていた
トオルがルーレット台に視線を戻すと
ベットのコインが赤に置いてあった。
「おめでとうございます。ビギナーズラックですかね。外で待ってて下さい私のオススメのスンドゥブ食べに行きましょう!」
トオルの瞳のひまわりの中には笑顔の彼女が
写っていた。
おわり