破り捨てた文章
ある昼休み
私は夏休みの宿題をさせられていた
しゅなヲ「あー終わんない…トイレ行くかなー」
そんなことを毎日やりながら
時は10月を終わろうとしていた
私は毎日出る漢字1ページ(400字)
と夏休みの宿題の漢字400字×40日少し
を毎日書き続けていた
まるで闇金から借りた金のように
返しても返しても終わらない
無限地獄のようだった
集中力が好きなことじゃないと
30分くらいしか続かない私
書くのが遅いためノートの半分くらい書くと
バテテしまう
「どうしてこんなことに・・・」
「何で私だけ・・・」
まるでカイジのようだ
しかし、ある日
みんながグラウンドでサッカーをしているのを見ていたら
少し目を離したとたんに
ボールをだれも持っておらず
校舎の方に集まって
何やら数人で話し合っている
そして、5時限目が始まり
何があったのかわからず
正直どうでもいいことなので忘れていた
すると後日
クラスの男の子が朝から
先生に紙を渡した
そんなに気にもしていなかったのだが
1限目が始めるや否や
担任の山北はこう言いだした
「おい!○○!この文章はなんじゃ?」
しゅなヲ(急になに?、なにこいつ)
いきなりキレだした担任に私の理解は及ばない
そして、生徒を前に呼び出し
山北「なんだこれはよぉ!」
生徒「・・・」
山北「何だって聞いてんだよぉ!」
やたらと激怒している
そもそも、一人に怒るのであれば
わざわざ授業中に怒らなくてもいいと思うのだが
この担任はそれほどまでにその文書を読んで
怒ったのか何なのかわからないが
このことに30分くらいを使う
怒っている担任山北
黙り込んでいる生徒
普通に考えれば
小学6年生に30~40の男の先生がキレれば
怖くて喋れないのだが
この担任は問い詰める
何が何でも何か言わせたい
そして、しばらくして生徒の放った一言は
か細く、ほとんど聞こえなかった
しかし、その一言を聞いて
原稿を持ち
目の前で破り捨て
殺気を含んだ大声で怒鳴り散らした
何があったかわからない自分は
「あ~これが弱い者いじめだ~」
「これがお父さんの行ってた、弱い奴にはめっぽう強い弱い奴だ」
と思い鼻で笑っていた
ポーカーフェイスができないので多分、一瞬睨まれたのはそのせいだろう
その後、その前の日あったことを聞くと
サッカーボールが校舎の上に上がってしまって
取れなくなったということだった
そんなに怒ることなのか私には今も分からない
そもそも、小6で校舎の上までける脚力がすごいと思った
その後その先生は
別件でやらかして私のお父さんにコテンパンに怒られたと聞いて
ざまあみろと思ったのだった