
宿儺「開」(フーガ)についての考察
!! 本投稿は最新話257話の内容を含みます。ネタバレにご注意下さい!!
前置き
呪術廻戦において最大の謎の一つ、宿儺が披露した開(フーガ)の全容。
物語もクライマックスとなった今、開(フーガ)とは何なのか自分なりの考察をこのnoteの場をお借りし、書き記そうと思います。
拙く読みづらい文章になると思いますが、どうか最後まで一読していただけると幸いです。
そもそも 開(フーガ)とは
13巻 第115話 渋谷事変㉝ で初登場した炎を用いた技となります。

「切断」、「斬撃」が宿儺の術式「御厨子」と思われていた最中、
毛色の違う新技(術式?)であったため、読者はおろか対峙していた漏瑚さえ どゆこと?状態でした。
以降、魔虚羅戦でもう一度宿儺が使用するも、それ以降作中では登場しておらず未だ謎に包まれている能力となっています。
開(フーガ)の能力を考察
ズバリ!開(フーガ)の能力とは
術式「御厨子」に隠されたもう一つの能力であり、御厨子内に格納した様々な能力を出し入れする様に扱うことが出来る能力
だと考察します。
次項で理由、根拠を書き連ねたいと思います。
理由、根拠
「御厨子」本来の意味
呪術廻戦における「御厨子」とは、「捌」「解」から成る、2種類の斬撃を用いた宿儺の術式となっています。

ただし、元々の意味はどのような意味なのか。
「御」と「厨子」で分けて辞書を開くと下記の意味が書き記されています。
お【▽御】
㋐尊敬の意を表す。相手または第三者に属するものに付いて、その所属、所有者を敬う場合と、敬うべき人に対する自己の物や行為に付いて、その対象を敬う場合とがある。「先生の—話」「—手紙を差し上げる」
㋑丁寧に、または上品に表現しようとする気持ちを表す。「—米」
ず‐し〔ヅ‐〕【×厨子】
1 仏像・舎利・経巻を安置する仏具。正面に両開きの扉をつける。「玉虫の—」
2 食物・書籍などを入れる置き棚。内部に棚を設け、両開きの扉をつける。厨子棚。
御は尊敬の感情を形容する言葉、また厨子に関しては
「物をしまうための棚、箱」の様な言葉であることが伺えます。
ん、、となるとこの従来の意味と宿儺術式がどう繋がるのだろう。。
そこで私は思ったわけです。宿儺の術式「御厨子」は
元々は内包している能力を出し入れをする能力であり、その能力に上乗せして斬撃をする能力が加わったもの
であると。
宿儺の指
前述で"様々な能力を出し入れする様に扱うことが出来る能力"と記載しましたが、その様々な能力を持っていると匂わす描写が過去にありました。
13巻 111話 渋谷事変㉙ の以下のシーンです。

指の付け根の部分を見るとわかる様に、それぞれ質感が異なっています。
芽が生えている指があれば、鉱物の様な何かで覆われている指もあり
この描写から、宿儺は
多種類の性質を持った能力を有している可能性
が窺えます。
漏瑚に発した台詞
また、「開」(フーガ)の能力は炎だけでなく別の能力も存在することを示唆する台詞を宿儺が作中内で吐いています。

だがせっかく興が乗ってきた所だ
オマエの得意で戦ってやろう
この台詞は以下の様に言い換えることが出来ます。
「気分が良いため、数ある能力の中からオマエの分野の能力を選択し、戦ってやろう」
と。
仮に宿儺の開(フーガ)が炎だけの能力であれば、わざわざこんな舐めた台詞を吐かないと思います。
(仮にそうだとすると、少し小物感でちゃいますよね、、)
宿儺のもう一つの術式でない理由
あくまで開(フーガ)が宿儺のもう一つの術式で無く、「御厨子」の延長にある能力と考えるには理由があります。
それは真依と真希の関係性です。
257話で宿儺は双子として生まれる予定であったが、体内で片割れを喰ったことが明らかになりました。
ここで重要なのが宿儺は真依と真希と同じ双子、一卵性双生児であったことです。

上のコマで説明されている様に、呪術の世界においては
一卵性双生児はあくまで同一人物とみなされます。
そのために術式は二人で一つ、
即ち、宿儺が双子の片割れを喰ったとて
付与される術式は基本的に一つ、「御厨子」のみになるということです。
残る謎

「開」(フーガ)とは何かの考察をここまで書き連ねてきましたが
正直、考察し切れない謎がまだあります。
1つ目に「開」(フーガ)を出し惜しみしている点です。
現状、人外魔境新宿決戦での五条戦含む全ての戦闘において「開」(フーガ)を繰り出す雰囲気すら醸し出していません。
特に五条戦に関してはかなり追い込まれていたために使用しなかったことに疑問が残ります。
恐らく、宿儺は「開」(フーガ)を意図的に使用しないのではなく、使用出来ない状態、発動条件が存在するのだと思います。
じゃあ、その発動条件はなんなの?となるわけですが、正直この点が考察し切れていないポイントです。
2つ目に、御厨子における「切断」、「斬撃」とはどのような位置づけなのかという点です。
ここまで自分なりの考察を書き連ねてきましたが、
御厨子という名で何故「切断」、「斬撃」を基にした術式なのか、私の想定する本来の「御厨子」の意味に則った術式との関連性が何なのかと、
この部分に関しても釈然としないのが正直なところです。
終わりに
呪術もクライマックス(恐らく)を迎え、個人的に毎週のジャンプが待ちきれず、一人心の中で物凄く盛り上がっているのですが、もうすぐこのワクワクする毎週が無くなるのかと思うとすごく寂しい気持ちにもなっています。
この残りの連載がわずかな呪術廻戦が最高に盛り上がることを願っています。
ということで、最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました!
