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無音ポエトリー1「想」

あの日から いくつの精神がイドを刺激し昇華しただろう
こんなにも綺麗な空の下でアコースティックな雑音が呼応する
呼ぶ声も遠く感じるほどに描いた無数のペンタクル
永久に問う 蝋燭灯る月夜に咲いたハイビスカス
神託機械の先に降り立つ天使の清廉なフリューゲル
こだまする クーゲル彩る 不確定の神話に遍く
偏在すら目的にして抗い闘おうとすれども
人類よ、人間たれ
それだけが脳裏を追い詰める
飽和し計算しつくされた情報の中で
踊り患う乙女にも似た思想の海に浮かぶだけ
形骸化された人ごみに紛れ希望を胸に歩くだけ
一蓮托生なれども物語の章さえ終わりが見えぬ
「今日まで」と幸いと捉える日は来ないだろう
明滅するプラべタリウムのカシオペヤに最愛という言葉を贈ろう
こだまする 救世主など一人一人に宿り 秘める音に気付くだろう
神託機械の先に降り立つ天使の清廉なフリューゲル
永久に問う 不確定で美しきこの世界の祝福を

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