兄の宏人は好奇心旺盛でとにかく本をよく読む子だった。読み聞かせをすれば、一人でまた読み、そして、もっとレベルの高い本を読むことを求めた。
だから図書館によく連れて行き、小学校の低学年の頃から一人で通い出すようになった。
弟の和人は外で体を動かすことを好んだ。砂遊びや虫とりなど、山や川、海に連れて行くことを好み、体で覚えて行くことを好む子だった。
二人は当然頭が良い子で、国語よりも算数、社会よりも理科が得意だった。
形は違えど興味は尽きず、徹底した向学心がある子だった。
それは与えた「ギフト」が子供達に根付き、育っている証だった。