私たちは話し合った末、ギフトの提供を受けることを決めた。SoGから血液検査など詳しい解析結果や検査結果を受け、子供たちへのギフトを決めた。
この頃の私たちはすでに「ギフト」「授ける」という言葉を当たり前のように受け入れていた。そして、自分たちでも口にしていた。しかし、その行動はまだ残る違和感を体に馴染ませようとする呪文のようにも思えた。
ギフトを投与してからも違和感はなかった。少しばかり残っていた不安は大きくなっていくお腹と共に段々と収まり、初めての経験であるという誰もが通る不安の種だけが小石程度に残るだけだった。