三日後、警察から呼び出されるとあの日の朝の理由について淡々と説明をされた。
夫は身寄りのない子供を子供扶養資格のない親に斡旋したり、国の許可なく、扶養資格のない男女の出産に協力していた容疑があったのだと言う。
ニュースキャスターのような抑揚もない事実を答えるだけの響きであるにもかかわらず、私の耳にはスズメバチに何度も刺されるような熱い痛みと目眩に襲われ、段々と目の前の景色が歪んでいく。
多くの疑問と怒りと虚しさがまるで台風の中に巻き込まれたかのように私の中には縦横無尽に暴れ、結局相槌すら打つ事しかできない。
そして、警察官は話を続ける。