「手仕事」がそこにあった(「庵野秀明展」レビュー)
なぜ東京の次に巡回したのが、大分なのかは未だに謎だが、先日大分県立美術館で開かれた庵野秀明展を観てきた。
結論から言うと、二度もこの展覧会に赴いた。一つには、展示物が多すぎて夕方から閉館までの2時間弱では、とても最後まで全て観れなかったからだ。入口付近の挨拶文に「庵野のキャリアを、膨大な資料で紹介します」と説明があるが、展示数が1500点以上もある展覧会など、過去にまず行った試しがない。
もう一つには、展示物それぞれに強いて言えば、愛情を持ち合わせない私だが、この展覧会とい