経営者をサポートするとき「瞑想」は役立つか?

先日、タイムリーに質問をいただきました。

「経営者をサポートするのに瞑想は役立ちますか?」

答えは、もちろんYes!

一般のビジネスパーソンのコーチやカウンセラーとしてサポートするにも、もちろん「瞑想する」or「瞑想しない」だったら、瞑想するほうがいい。コーチ/カウンセラー自身のコンディションニングにとても役立つからです。

私たちは、気づかないうちに、自分の意識の状態に左右されながら、相手とコミュニケーションをとってしまうことが多々あります。(それを「投影」と呼んだりします)ですから、自分の思考・感情・五感の状態に、自分自身が気づいている必要があります。なぜなら、「気づいている」ことで、相手とのコミュニケーションへの影響を考慮することができるからです。

瞑想を習慣にしている人と話をしていると、「コミュニケーションの重要度が高い仕事の人には瞑想は必須だよね」というようなトピックは、よく登場します。ということで、コーチ/カウンセラーに限らず、教員でも、医師・看護師でも、介護士でも、その他、人をサポートする仕事の人に、瞑想はとても役立つと思います。

そして、経営者サポートに話を戻すと、

経営者へのコーチング/カウンセリングに関しては、「瞑想技法」がダイレクトに役立ちます。

役立つ場面は、たくさんありますが、私自身が「最も役に立つ!」と感じている点について書いてみますね。

それは、こんなシチュエーションです。

経営者自身が、いろいろ考えて考えて、それでも迷ったり悩んだり、自分で出した答えに納得していない場合など、「ここぞ」という大きな判断が必要なときに、「ちょっと、コーチ相談したいんだけど・・・」となることがあります。

いわゆるエグゼクティブコーチング/カウンセリングで、最も価値を感じてもらうのは、このような場面で、相手が感動するようなサポートができたときです。

そのときに、どんな風にサポートするのかというと、

「瞑想」や「ゾーン・フロー」の意識状態、つまり、雑念がなく、しかも、視野広く、様々な視点・観点から物事を見渡し、過去と未来についてもありありとイメージしてもらいます。そのとき、思考だけではなく、感情や身体感覚も目一杯、活用します。

そして、総合的な判断を見つけていく。もしくは一見すると判断が偏っていたとしても、当事者である経営者やその人が大事に想う周りにとっては「このタイミングでは、これがベスト!」という判断。つまり、目先では、一見、損してるかもしれないけれども、人生全体から見たら「断然こちらがベスト!」というような答えが出てくる時があります。

このようなときに、本人にとって最良の答えを導くために、コーチ自身が瞑想に関する幅広い知識と実践に応用できることは、サポートしていてとても役立ちます。

少し補足すると、上記のような場合、例えば、本人が思考で導いた答えが、感情や感覚と不一致感があったり、もしくは、感覚で導き出した答えが、思考と不一致感をもたらしていたり、本人のクセやパターンによって、実際は、様々なケースがあります。

ですから、上記に書いたのは、とても大雑把な流れであり、イメージだと捉えてください。

「サポートしてもらわなかったら、最良の判断はできませんでした。自分で出していた答えと違う答えに行き着き、納得感もすごかったので、驚きました」

私よりも、とてつもなく頭脳明晰な人をコーチング/カウンセリングしていて、このような言葉をかけてもらうことがあるのは、私としても嬉しいですし、瞑想の技術のおかげだなーと思うわけです。

ちなみに、一般のビジネスパーソン向けのコーチング/カウンセリングでは、私自身の経験としては、上記のような大きな決断に関するテーマよりも、キャリアの相談や人間関係の悩み相談、具体的な企画作りやプレゼンテーションのサポートなどで、より価値を感じてもらうケースの方が多く、瞑想の知識や応用力よりも、別の技術の比重が高いと考えています。




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