転職活動は長く険しい孤独な闘い。だからこそキャリアコーチが必要。
これまで僕自身2度の転職を経験し、現職の転職エージェントでは500人近くの転職活動に携わってきました。
そんな経験から、転職活動は本当に長く、険しく、そして孤独な闘いだなと感じます。
だからこそ、頼るべきは転職エージェントではなく、長期目線での支援を強みとするキャリアコーチなんじゃないか、という話をしていきます。
転職活動は長い
業界内では、転職活動の期間は3か月ほどが平均と言われています。
ですが、僕の体感的にはもっと長い期間を要するのではないかと思っています。
何をもって「転職活動のスタート」とするのかによりますが、
僕の元に相談に来てくださってから入社に至るまで、半年以上かかる方もいらっしゃいます。
理由は様々です。
現職が忙しくてなかなか面接が組めなかったり、退職交渉が想定以上に長引いてしまったり、書類作成に時間をかけすぎてしまったり。
仮に3か月で転職活動を終えられるとしても、それを長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですね。
こちらも僕の体感ですが、やはり長く感じます。自分の将来について不安を抱えながら日々を過ごすわけですから、そんな3か月は多くの方が長く感じるのではないでしょうか。
転職活動は険しい
転職活動は喜怒哀楽の連続です。
志望度の高い企業の面接に受かったり落ちたり、オファー年収が想定以上に高かったり低かったり。
でもやっぱり、圧倒的にお見送り連絡をもらうことの方が多いです。
業界や職種、年齢によるので一概には言えないですが、20社~30社に書類を提出して、結果2~3社から内定をもらえるのが転職活動だからです。
例え志望度が低い企業であったとしても、お見送り連絡は気持ちがいいものではありません。
自分の実績や人柄を否定されているように感じてしまうのも無理はありません。
不合格の連絡が続いてしまうと、転職活動に対するモチベーションを失ってしまう人も少なくありません。
転職活動は、本当に険しいのです。
転職活動は孤独
転職活動は、孤独な闘いです。
フェアな立場で相談できる人って、意外にいないんです。
職場の上司や同僚にはもちろん相談しづらいですし、家族にも話しにくいものです。
もしも大企業からの転職をしようとしているのであれば、「せっかく良い会社に入ったのに」と反対されることもあります。
さらに、親や奥さん(もしくは旦那さん)とは視座が合わないというケースも多いですね。
引退を数年後に控えた親、もしくはワークライフバランスを大事にしたい奥さんと、仕事でさらなる成果を生み出したいと思っているあなたとでは、話が合わないのも当然です。
大学時代の友人に相談しようにも、どこかカッコつけてしまって本音で話せない部分もあるかと思います。
じゃあ転職エージェントはどうか。
彼らはキャリアのプロ。無料で相談できるし、きっと中立な立場で話を聞いてくれるはず。
そう思いませんか?
でも実際は、そこまで寄り添ってくれる転職エージェントは稀です。
転職エージェントは成功報酬型ビジネスなので、あなたに紹介した企業にあなたが入社して初めて売上が立ちます。
そのため、どれだけあなたに寄り添って満足度の高い接客をしたとしても、
転職をしなければ一円ももらえないのです。
転職エージェントの目的は、彼らが持っている求人企業にあなたを転職させることです。
そして早期に結果が出ることを好みます。
まだキャリアについて悩んでいる段階なのに転職を薦めてくるのは、転職エージェントが悪いのではなく、相談する先が間違っていると考えましょう。
キャリアコーチの存在
そんな大変な思いをして転職をしたにも関わらず、転職後にギャップを感じて短期離職を繰り返してしまう人もいます。
今の会社に対する不満をもとに転職活動をスタートしてしまい、課題解決型の転職活動をしてしまったことが原因となります。
じゃあどうしたらいいか。
「将来志向型」の転職活動にしていく必要があります。
「残業時間が多い」「上司との関係が悪い」といった課題を解決するための転職ではなく、
「クライアントの生産性向上に貢献したい」「マネジメントとしてチームで大きな成果を達成したい」といった将来志向を叶えるための転職です。
しかし、「自分のやりたいことがわからない」という方も多いでしょう。
そんなときこそ、キャリアコーチが役立ちます。
キャリアコーチは、あらゆる角度からの質問を通して、あなたに「気づき」を与えていきます。
人間は、顕在意識として自覚できているのは5%だけで、95%は潜在意識として眠っていると言われています。
その潜在意識を掘り起こすのがキャリアコーチです。
対話を通して「本当にありたい姿」を定め、転職の目的も明確にしていきます。
ひょっとしたら、「転職をしない方がいい」なんてこともあるかもしれません。
そういった結論に至れるのも、転職を前提としないキャリアコーチのメリットになります。
転職なんて、しなくて済むならしない方が良いですからね。
さらに、キャリアコーチはクライアントのモチベーション維持を手助けすることも得意としています。
仮に面接でのお見送りが続いてしまっても、次にやるべきことにしっかりと目を向けていきます。
そして、感情に寄り添って励まします。
多様な働き方や職種で溢れている現代において、自分だけの力で「本当にやりたい仕事」を見つけるのは困難です。
キャリアコーチは、3か月~1年という単位で長期的なサポートをしています。
転職を考え始めたら、安易に転職エージェントに相談するのではなく、
まずはキャリアコーチに相談してみて欲しいなと思います。
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