潰瘍性大腸炎の患者さんは“乳化剤”を気にした方が良いかも…というお話
本題に入る前に…
潰瘍性大腸炎を薬や治療だけではなく、自分の力でなんとかできる事はないか?という方向けに記事を書いています。
特に潰瘍性大腸炎になったばかりでどうしたら良いかわからない人向けとなっています。
僕がさまざまな文献を見て、実践しやすい方法をいくつかまとめていますのでよろしければご覧ください。
https://note.com/shun_at/n/n19c158edfb29
本題に入ります。
昨今、お店に並んでいる加工食品・飲料には添加物を使用している商品が多数見受けられます。
添加物の目的は、時間が経っても食品や飲料が腐らないようにするためや、味や舌触りを良くしたりと、必要に応じて使用されているようです。
その中で乳化剤と呼ばれる添加物が存在します。
乳化剤の役割は、食品になめらかな食感を出させたり、本来なら混ざりづらい水と油を均一に混合させる役割を担っています。
家庭でよく見る商品ではバターやマヨネーズ、アイスクリームなどの乳製品(乳飲料)などによく使われているようですね。
このように我々の食生活を豊かにしてくれている乳化剤ですが、潰瘍性大腸炎を患っている方には少し注意が必要な物質かもしれません。
マウスを使った実験ではありますが、乳化剤を投与したことにより、腸内細菌が変化を起こし、腸内での炎症を誘発させる可能性があることが複数報告されています。
これらの報告によると、乳化剤自体は炎症を引き起こさないものの、乳化剤が腸内細菌に影響を与え、腸内細菌の構造が変化してしまうことにより、大腸で炎症が起こりやすい環境になってしまう可能性があるようです。
潰瘍性大腸炎の原因とされるものの一つに、腸内細菌の変化が示唆されていることから、この情報は頭に置いておく必要があると考えます。
乳化剤などの添加物の摂取による健康面の影響を心配する方も多くいらっしゃるかと思います。
しかしながら、添加物による健康被害は摂取する量によるとも言われます。
乳化剤が入っているから口にすることができない…と悲観するのではなく、自分の体はどの程度口にしても大丈夫なのだろうか?という考え方で乳化剤と向き合ってはいかがでしょうか。