色覚異常の種類
色覚異常について理解を深めるシリーズ第2回です。
今日は、色覚異常(色覚多様性)の種類について説明します。
結論から言うと、色覚異常は大きく4種類、さらに細かくすると7種類に分類されます。
少し、医学的な話を挟みます。色覚異常とは、色を正しく区別できなくなる病気であると前回説明しました。色は目の奥の方にある「錐体細胞」によって、見たものをRed,Green,Blueの3種類で判別されます。私たちが見る世界はすべてRed,Green,Blueの3種類の組み合わせによって成立しているというわけです。
つまり色覚異常とは「赤、青、緑を見分けるための細胞の内のいずれかが欠陥、もしくは欠如している時に起こる病」なのです。これは遺伝子レベルの話なので、今の技術で治ることはありません。さらに、これは次の世代にも引き継がれうる病です。
話を戻しましょう。大きく色覚異常には7種類あると述べました。これが何を意味するか分かったでしょうか。
赤を見る細胞が欠如または欠陥がある場合、の2種類
緑を見る細胞が欠如または欠陥がある場合、の2種類
青を見る細胞が欠如または欠陥がある場合、の2種類
赤、緑、青すべてを見る細胞が欠如している場合の1種類
になります。これらは上から順に、1型、2型、3型と呼ばれ色覚異常のほとんどが1型、2型になります。私自身も2型です。