ずんだもんで知った境界知能

先日YouTubeの「境界知能の人が歩む人生とは?【ずんだもん解説】」という動画を見て、切なすぎて泣いてしまいました。映画「フォレスト・ガンプ」を見た時の感情に近いかもしれません。頭の良い悪いがいろいろと問題にされる世の中で、主人公ずんだもんの純粋な姿が心に刺ささります。

境界知能という言葉は「ケーキの切れない非行少年たち」や、最近のネットの中で(主に蔑称として)使われる言葉として知ってはいましたが、今回の動画を見て、より理解することができました。知的障害ではないが、努力してるのに普通の人と同じようにできない、考えられない、会話できない。これが原因で「生きづらさ」を感じながら、苦しみながら生活をしている。そして、そんな境界知能に該当する人は(推定で)7人に1人と言われます。

現代は(私が子どもだった時代と比べて)スマホとネットの発達により、多くの情報を手に入れることができる便利な時代になりました。しかしその反面、境界知能やADHDなどの、今まで無かった問題が表面化しています。おそらく、境界知能やADHDの人は昔からいたのだと思いますが、社会や仕事がそれほど複雑でタイトでは無かった時代だったので問題にならなかった、と推測します。昔(今よりゆるい時代)であれば「要領の悪い奴」とか「抜けてる奴」ぐらいの存在で、普通に社会に受容されていたのではないかと。

今回の動画では「生きづらさ」の一因として境界知能というものがあり、それが学校や仕事でどう影響するか、境界知能の人の苦悩がとても分かりやすく描かれています。思えば、私も小学生の頃は勉強が苦手でしたし、忘れ物も多かった。また、周りの会話についていけなかった記憶もあります。調べた訳ではないですが、私もかつて境界知能だったのかもしれない。そのため、自然に共感して泣いてしまったのかもしれません。

受験に失敗した時の、ずんだもんとパパとの会話が泣けます。
「でも何か1つのことに向かって努力したってことは、今後の人生で必ず大きな糧となって、ずんだもんの力になってくれる。そう気を落とさずにこれから・・・」
「パパは何も分かってない!努力しても結果が出なければ意味がないのだ。世間は結果が全て。僕が努力しても周りは何も見てくれない。どうして僕は周りと同じようなことができないのだ?どうして同じことをしているのにここまで差がつくのだ?」

そんな苦しみを抱えたずんだもんは、最後には「1人でも多くの境界知能の人を救うのだ」と、インフルエンサーとして前向きに生きていく場面で終わります。この動画には本当にいろいろと考えさせられましたし、学ぶところが多かったです。

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