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子ども向けに「オンラインフェス」をやってみた

こんな状況下ではありますが、こどもの日はこどもの日。

おうちでも子どもたちにとってスペシャルな日を過ごしてほしい。そう考え、パパ仲間を中心に地元の子どもたちを相手に「オンラインフェス」と名付けたイベントを開催しました。勢いで企画したイベントですが、最終的には100人を越える親子が参加してくれました。

今後地元でこういうことしてみたい、という方の何かの参考になればと思いまして、準備や当日の運営について綴ります。

中身は空っぽのまま、ひとまず「オンラインフェス」とだけ名付けてプロジェクトスタート

先日noteも書いたのですが、4月から地元のパパ仲間とその知人の子どもたちを中心にしてオンライン版の「あさのかい」を運営してきました。

約1ヶ月ほど運営を続けてきて、参加の輪が広がっていて今では30人くらいの子どもが参加してくれるようになりました。このnoteを書いている時点で5月末まで休校延長が決定しており、暫くは継続して運営予定です。

このあさのかいを運営をしながら、自分の中で

普段は忙しいからなかなか時間取れないけれど、GW中に子どもたちとオンライン空間をフルに楽しめるような企画をしてみたい

という思いがふつふつと湧いていました。そんな中、音楽系中心にオンラインフェス開催情報を目にする内にふと、「子ども版のオンラインフェスいいじゃん!」とひらめきが。

地元の小学校に通う子どもたちが、終日出入り自由でパパ・ママによる様々なワークショップが楽しめる一日。久しく会えていない子どもたち同士が再会を楽しめる一日。

具体的な中身は空っぽのまま、ひとまず「オンラインフェス」とだけ名付けてプロジェクトを動かす意思決定をし、パパ仲間に持ちかけました。

ちなみにはじめはフジロックみたいに3Daysとか考えてみてもいたのですが運営側の体力的に無理だろ、ということで1日集中開催に笑

まずはじめに作ってみたのがイベントのバナーやタイムスケジュールつきフライヤー。もっと先にやることあるだろとツッコミどころは満載なのですが、自分の勝手なイメージを相手に伝えるのにビジュアルは非常に有用だと思っています。

こんなものを作ってイメージだけ先行して共有しつつ、パパ仲間と企画を急いで詰めていきました。

開始ギリギリまで悩みに悩んだチャレンジ企画の数々

今回、自分は裏方に回り、挙手(と自分のプッシュ笑)により参加表明をくださったパパ・ママたちがそれぞれ企画を考えてくれました。

別に普段ワークショップを生業にしている方たちでも無く、ましてオンライン空間というかなりのチャレンジ。

でも、それぞれが開催時間ギリギリまで練りに練って企画準備をしてくれたお陰で当日は大盛況に!実際にどんなことをしたのか、ご紹介します。

クイズ選手権

みんな大好きクイズ大会。大人数開催だと名指しでは当て切れず、当てられない子どもの満足度が下がってしまうので全員で紙に書いて一斉回答、自己採点でNo.1を決める、という進め方。低学年と高学年にレベルを分けて開催しました。

オンライン俳句会

外に出かけられなくても季節を感じられる様に、という粋なパパの計らいによる企画。季語について学んだあと、自分の中の季語を考えてオリジナル俳句をみんなで詠んでみました。

何人もの子が「コロナ」という言葉を俳句に入れていて、やっぱり子ども心にもこの状況は大きく影響与えているんだなと感じました。そして子どもはバンバンアイデアが出てくるのに大人は全然出てこない....

オンラインクッキング・オンラインランチ

自分がママさんに懇願して作ってもらった企画。自宅にある食材と+αで簡単にできる料理をみんなで楽しみ、その後もオンラインで繋いだまま食事。

物理的に離れていても、こうやって繋がって1つの作業をするととても楽しい!オンライン飲み会の次は子どもも楽しめるオンラインランチ。

オンライン「逃走中」

こちらもパパ渾身のオリジナル企画。これまで恒例行事としてパパ仲間と全校児童向けに開催していた「逃走中」のスピンアウト版としてGoogleマップ、ストリートビューを活用して開催。逃走中をご存じない方は下記にて。

逃げる側ではなく、ハンター側としてGoogleマップ・ストリートビューで街の史跡を巡りながらストリートビュー写真に写っている人を探し当てる、という非常にクリエイティブな企画。盛り上がりました。

オンライン創作活動

これも多才なパパの企画。時間限定で見せられた絵を自分で書いてみる中で物事の着目点について考えてみたり、みんなでセンテンスを繋げてものがたりを作ったりとまさにワークショップ。イベントの最後がこの企画で、最後にみんなで作り上げたものがたりはとてもユニークで素晴らしいものになりました。

パパ・ママみんなでZoomマスターに。安全を担保しつつ、運用体制の構築

イベントは「あさのかい」同様にZoomを利用することにしました。これまでは個人の無料プランで凌いできたのですが、これを機に有料プランへ移行し、共同ホスト機能を活用して以下の様な役割分担で運営しました。

・ファシリテーター(企画者)
・進行サポート役(ミュート管理等)
・入室管理役
・使い方分からない人の為の個別サポート役

子どもたちを対象にしたイベントであるゆえ、安全管理というのが1つ重要な観点でした。不特定多数がイベントに参加してしまうのは防ぎたい。

とはいえこの手のオンラインツール自体が初体験の家庭も大勢いるので、パスワードを別途設けたり事前アカウント認証を求めるといった運用を取ると参加ハードルが高まってしまうトレードオフ。

考えた結果、事前申込時に入力してもらった児童の学年・クラス・氏名を入室時のアカウント表示名にしてもらい、待機室で入室管理担当が1人1人確認して入室許可をするという運用にしました。

運営側としてはなかなかに骨の折れる運用ですが、この表示名にしてもらえると名指ししたり、学年を考慮したグループ分けをしたりと進行上はスムーズになるメリットがあります。

その他、Zoomの機能を活用してこんなことをしました。

注釈機能をつかってぬりえ

企画と企画の合間など、繋ぎっぱなしにしてくれる子どもたちを飽きさせない様にぬりえを用意して、自由に楽しんでもらいました。

真っ黒に塗りたくる子とかやっぱり出てくるんですが笑、「いたずらはやめてね」とみんなで声を掛けあい、みんなの善意を信じて開放したところみんなマナーを守って使ってくれていました。

コンピューター音声だけ共有して企画のはじまりと終わりにチャイム

大人も子どもも学校のチャイムが鳴ると脊髄反射で静かになります笑 Spotifyで再生準備しておいて、チャイムを合図にはじまりと終わりをお知らせ。

ブレイクアウトルーム機能を使ってグループワーク

各回、30〜40人前後の子どもたちを相手に進行する中で、人数が多いと双方向性を持った進行するのがなかなか難しくなります。企画によってはこのZoomの部屋を分けることのできる機能を使い、グループワークを挟む、といった工夫をしました。

使えば使うほど、Zoomの様々な機能に発見があり、その機能を知っていることでまた企画が膨らみます。オンラインでより良い場をつくるためにはツールの仕様を理解し使いこなすスキルが非常に重要だと感じます。

開催費用0円。誰でもイベントができる時代、必要なのは妄想とそれを一緒に形にする仲間。

今回、100名を越える親子に参加いただいた訳ですが、開催にかかった費用はなんと0円。この規模でリアルイベントをしようとした際の開催費用を考えるととんでもないことです。

非デザイナー向けデザインツールのテンプレートを活用してクリエイティブを作り、

https://www.canva.com/ja_jp/

Peatixなどのイベントツールを使って告知・申込受け付け。

まさに企画中という最高のタイミングでPeatixがオンラインイベント対応機能をリリースしてくれて、申込後にわざわざ参加URLをこちらからお知らせしなくても参加者は当日1クリックでイベントにアクセスできる様になりました。当日の中で急にスケジュール変更があった場合にもさっとメッセージ機能でお知らせできて超便利。

合わせてPTO(地元の学校ではPTAではなくこう呼びます)のメルマガやTwitterで随時情報発信。SNS運用しているPTAって全国でも珍しいと思います。

本当、アイデアがあれば、誰でもこの様にイベントが開催できるという素晴らしい時代になったことに感動します。

そして、それを一緒に形にしてくれる仲間の大切さ。

それぞれ年齢も生活スタイルもバラバラだけれども、地域を盛り上げたい子どもたちのために何かしたいという共通の思いを持った方たちが地域に沢山います。

今回も前例もないちょっとした思いつきに対して、いいじゃん、やってみようよ!、と言ってくれ、自分の想像を遥かに越える素晴らしい企画に仕上げてくれたパパ・ママ仲間の皆さん。本当に誇らしい!

学校休校も長期化していますが、とかく個人的に気になるのはこの休校期間、子どもたちの貴重な時間が置いてきぼりにされている感覚があること。

一日も早い学校側によるオンライン学習環境の整備を待ち望みつつも、私たち地域の大人が今できること、引き続き考えていきます。
ご覧いただきありがとうございました。

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Shumpei Kotake
スタートアップ/ビジネス開発といった自身の仕事について整理し書いてます。時々は子育てやローカルネタも。

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