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オンライン「あさのかい」をやってみた

子どもの小学校が休校になって1ヶ月半が経過。当初は長い春休みだね、位に思ってたらまさかの休校延期。自宅にいる時間が圧倒的になり、ストレスを抱えている子どもたちのために地元のパパたちで何か楽しい企画を提供しよう!ということでオンラインでの「あさのかい」をはじめてみました。開催して1週間。結構いいなと思ったので、そのトライアンドエラーについてシェアさせていただきます。

自分について

今、自分は仕事の傍らで子どもの通う小学校のパパサークルを運営しています。「おやじの会」というのが通例だそうですが、ここでは少し柔らかく「パパさんず」という名前です。PTAの中のサークルという位置づけです。

マスコミではネガティブな取り上げ方がされやすいPTAですが、子どもの通う小学校は先代が様々なハードルを乗り越えて「できるときに、できる人が、できることをやる」というボランティア制への改革を成功させた、全国でも先進的なPTA。

ボランティア制への改革に成功した最大の理由だと思いますが、地域全体で子どもたちを育てていこうという気概が非常に強い地域で、我々パパさんずも色々な企画を仕掛けたり、時に学校行事のお手伝いをしたりと楽しく積極的に子どもたちと関わり合いを持っています。

お化け屋敷@校舎

お化け屋敷

逃走中(大鬼ごっこ大会)

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子どもたちとの楽しい思い出を肴に、美味しい酒を飲み交わすのが醍醐味(というかそれが目的感ある)

飲み会

「あさのかい」開催のきっかけ

さてここから本題に入ります。きっかけは学校休校の延長が決まった際にパパたちに声をかけて開催したオンライン飲み会(with 子ども)。

作戦会議

お酒を片手にそれぞれの仕事の近況について話したり、子どもたちの様子について情報交換したり。仕事関係だけでなくこういった地元の友人とのオンライン飲みもとても有意義ですね。1時間くらいでサクッと終了予定がすっかり深夜に...いつもの飲み会と全く変わらないじゃないか...

子どもたちについての話題の中で、共通課題として挙がったのは友だちとの関わりが分断されてしまっているということ。勉強というより友だちとの関わり合いという面で学校に行けないことが子どもたちにとって大きなストレスになってるんじゃないか、という話になりました。

そこで、今こそパパの出番じゃないか!ということで意気投合。これまで色々な仕掛けをしてきたチームパパさんずとして何かやってやろうと。早速改めて作戦会議をし(その日は深酒過ぎた)、学校で毎朝やる「あさのかい」のオンライン版を運営してみることになりました。

一旦下記のように目的をセット。

・生活のリズムをつくる
・オンラインのツールに慣れる
・子どもたちの顔合わせの機会をつくる

作戦会議の翌々日からトライアルスタート

まずは1週間トライアルとして、自分たちの子どもを対象に、学校と同じ位の時間帯(毎朝8:15〜8:30)と固定して運営してみることに。ツールはZoomを使用。サークル内全体に呼びかけて、ファシリテーターは毎日交替制に。調整さんで予定調整。

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事前に親とZoomの操作方法を確認してもらったり、毎回冒頭に下記の様にルールを説明することで会が円滑に進行できるようにみんなで学習。

あさのかいルール

「あさのかい」の内容

初回は簡単に自己紹介と一言、その後なぞなぞクイズといった様子見な進行からスタートしました。その後、1週間継続する中で段々とフォーマットが見えてきて

・あいさつ
・ルール説明
・自己紹介と一言(朝食べたもの、など)
・ファシリテーターからのちょっとした話(校長先生の話みたいなw)
・発散型のワーク

といった形で一旦確立しました。日替わりでファシリテーターを交替したのも面白くてワークも体を動かすもの、トランプ、ビンゴ、マジックとそれぞれのオリジナリティが出てて子どもたちも盛り上がってくれました。

朝の会2_モザイク

朝の会3_モザイク無し

朝の会4_モザイク

ここのパパさんずのすごさは毎回、終了後にポジティブなフィードバックループが回っていること。本当一緒にやっていて、何て素敵なメンバーに囲まれてるんだと感動しっぱなしです。

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やってみて感じたメリット

1週間経過し、改めてこの企画の意義を振り返ってみたのですが、結構当初の狙い通りになっているんじゃないかなと思っています。

・生活のリズムが整えられる
→子どもたちがこの時間目がけて支度をする様になりました(親もですがw)
・友だちと会える
→それぞれ学年・クラスが一緒な訳ではないですが、他の子の顔が見られるだけで結構楽しめている様です
・ITリテラシーの向上
→自分たちでPCを立ち上げ、Zoomを開き、反応ボタンを押したり時にチャット打ち込んだりとPCスキルが上がっています。下手な大人より使えるかもしれないw

子どもたちとのオンライン企画で大切なこと

以上、一旦一週間走ってみての振り返りをこれまで述べてきましたが、私たちの「あさのかい」に限らず、こういった事に取り組んでみよう!となった際にこれは大事なんじゃないか、と思ったことをまとめてみました。

1.小さくはじめる

私たちも作戦会議のはじめ、学校やPTA全体と調整の上進めようという話もありました。ただ議論の結果「ひとまず自分たちの中でやってみよう」ということでスタートさせました。

公式としてやろうとすると

各家庭の通信環境が整ってないので不公平にならないか?とか
Zoomってツールとして本当に適切なの?とか
区の教育方針に沿った内容なのか?

といった色々な検討項目をクリアせねばならず、調整の上スタートしようとしたら学校再開...みたいなことになっていたと思います。
仕事にも共通することですがSmall Winが大事。小さく事例を作る。その小さなうねりがゆくゆくは大きな波となって広がっていくものだと思っています。

2.「教育」しようとしない。楽しさは正義。

オンラインを通じて子どもたちの◯◯力を育む、といった崇高な考えは一旦置いておいた方が良いかもしれません。やってみると分かると思いますが子どもたちがそもそもオンライン環境に慣れていません。まずはその環境に親しむことが大事。

一方的にこちらが話し続ける、というのは本当うまく行かないです。うちの子にそういったオンライン授業を試しに受けさせたことがあったんですが残念ながら10分と持たず離脱w

子どもたちからもリアクションの取れる双方向型のコンテンツがあると盛り上がります。ちょっとしたクイズをしたり、じゃんけんをしたり。大人からみると本当そんなのでいいの?と思いますが、オンラインでやるとテンション上がります!(飲み会 x オンラインが流行ってるのもきっとそれですね)

3.大人もがんばりすぎない

これを書いている私自身も皆さんと同じく家事に仕事にめっちゃ忙しいです。原則リモートワークとなり、移動時間が無くなって楽になったかというと家事→仕事→家事→仕事と、移動時間が仕事時間に吸い込まれていく感覚...やることが詰まっていて楽になった感が一切ありません苦笑

今回「あさのかい」を15分間といった短い尺にしたのもあくまでボランティア運営なので負荷になり過ぎない様にしたためです。また、毎回すごい企画を練る訳ではなくちょっとしたゲームといった遊び要素を持たせたくらい。それでも子どもたちは結構楽しんでくれています。

あまり考えすぎるとはじめの一歩が出ないし続かないと思うのでここは肩肘張らず、まずはオンラインという場をゆるく持ってみるくらいの考え方がおすすめです。

今後の展開

1週間経過した訳ですが、まだまだ休校期間は続きますし、GW明けから本当に登校再開となるのかも分からない中、これからも暫く継続していってみようと思っています。

来週以降はPTA全体にお声掛けし、より多くの子どもたち(と大人)を巻き込んでチャレンジしていく予定です。また新たな気づきがあればシェアさせていただければと思っています。

ここで伝えたかったのは、今こそパパの出番ですよ!ということ。子どもたちにとって、今日という一日は一生もうやってこない一日。まぁ大人もそうなんですが。

そんな子どもたちの貴重な貴重な学校時代が少しでもより楽しく過ごせる様に、お節介かもしれませんが私たち大人が多少なりともお手伝いできることはあると思っています。

休校期間だからこそできること、一緒に考えていきませんか?

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Shumpei Kotake
スタートアップ/ビジネス開発といった自身の仕事について整理し書いてます。時々は子育てやローカルネタも。

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