ロールモデルを観察して学習しよう!(キャリコンDay6 発見と気づき)
こんにちは!野原俊平です。
今回は、「ロールモデルを観察して学習しよう!」というテーマで投稿していきます。
みなさんには、どなたかロールモデルはいらっしゃいますか?
ロールモデルが見つかっている方は、そのロールモデルからどんなことを学んでいますか?
ロールモデルから学び行動する一連の過程を「モデリング」と呼びます。
「モデリング」は、自分が大事にしたい価値観が明らかになったり、行動を起こすきっかけになったりと、自分らしい人生を送るうえでメリットが多い学習となります。
今回はその「モデリング」の説明と、私の場合の「モデリング」をご紹介したいと思います。
この投稿を通じて、モデルを探し、そのモデルを題材として自分の個性を活かしてみようというきっかけになれば幸いです!
■ モデリングとは?
モデリングを一言でいうならば、次のように表現できます。
モデリング = 観察学習
つまり、モデルとなる他者を観察し、ある行動を学習する過程を指します。
ある行動を学習するとき、その行動を実際に体験していなくても、他者の行動を観察し、まねをする方法でも成り立つ、と、考えられています。
モデリングは4つの過程から構成されています。
■ モデリングの4つの過程
モデリングは、以下の4つの過程から構成されます。
1つ1つを説明していきますが、具体例を用いた方が分かりやすいと思うので、私の例を題材にして説明します。
① 注意過程 : モデルを見る
最初の段階では、モデルを見ます。
私の場合、上白石萌音さんがロールモデルの一人です。
彼女は、歌手・声優・女優など様々な活躍をされています。
もともと「歌ったり踊ったりすること」が楽しくできることであり、地元のミュージックスクールに通って、練習を積み重ねていきました。
実際に歌や踊りを繰り返す中で、女優になってみたいという夢が浮かび上がってきました。
その夢をかなえる第一歩として、中学1年生の時に「東宝シンデレラ」オーディションを受けたところ、見事にデビューが決まりました!
その後、様々な舞台や映画等に出演し、夢をかなえています。
以下の記事に、詳細が書かれています!
https://daigakushinbun.com/post/views/870
私はこの方が出演するライブや舞台に、これまで2度足を運んでいます。
(1) (2023年11月) 「東京国際フォーラム」での単独ライブ
(2) (2024年6月) 「千と千尋の神隠し」の舞台
この2つの場面で、ロールモデルを観察する機会を得ることができました。
② 保持過程 : 記憶にとどめる
モデルを見たのち、記憶にとどめます。
この時、2つの形で記憶にとどめることができます。
1つ目は、映像として記憶に残す方法です。
2つ目は、言葉として記憶に残す方法です。
私の場合は、映像として記憶に残りました。
具体的に説明します。
(1) (2023年11月) 「東京国際フォーラム」での単独ライブ
今まで配信で音楽を聴いたことはありましたが、生で聴くのは初めてでした。
どんな歌声なんだろう…と期待してライブに参加してみたところ、、、
音色がきれい!
このように感動したことを、覚えています。
透き通った声で、歌を通じてメッセージを届けている…!
これぞ、彼女の「本当にやりたいこと」なんだろうなあ、と、しみじみ感じました。
感動しているのは、私だけではありません。
5000名を収容できる会場内のお客さん誰もが、皆感動しています!
みんな、彼女の澄んだ歌声を聴きたいので、拍手はするものの大声を出し続ける人は誰一人いません!
みんな笑顔になって満足して、感動している。
彼女は「本当にやりたいこと」を通じてお客さんに価値を提供し、お客さんが喜ぶ姿を見て、ライブをやって良かった、と感じている!
これぞ、「他人の成功は自分の成功」の具体例だなあと、腑に落ちたのを、今でもはっきりと覚えています(図1)。
(2) (2024年6月) 「千と千尋の神隠し」の舞台
もう1つは、「千と千尋の神隠し」の舞台です。
上白石萌音さんの音楽を何度も繰り返し聴いている中で、次のような仮説が浮かんできました。
ひょっとしたら、彼女は「素直」という価値観を持っているかもしれない。
私の価値観の土台に「素直」が存在するので、彼女は「素直」という価値観をどのように体現しているのだろう、と疑問に思いました。
こう疑問に思ったタイミングで、彼女が「千と千尋の神隠し」の舞台で千尋役として演じる、ということを知りました。
「千と千尋の神隠し」は私が大学2年生の時に、大学の授業で知って以降、何度も鑑賞しているアニメです。
これを生で観れるなんて、最高だと思いました。
ただ1つ問題があります。
この舞台は、日本国内では東京、名古屋、大阪、福岡、札幌の5都市で公演されます。
しかし、名古屋では、千尋役は他の女優さんが担当されます。
上白石萌音さんの千尋役を観たかったら、東京か大阪に行く必要がある。
名古屋市内に住んでいる私は、萌音ちゃんの千尋が観たいと思い、大阪に観に行く、という決断をしました!
チケット購入を申し込んだところ、運よく当選しました!
ワクワクドキドキ、2024年6月6日(木)に、大阪に観に行きました(図2)!
実際に鑑賞し、以下のような感想を得ました。
・「素直」な価値観を体現するっていいなあ。
・「素直さ」にフォーカスした千尋は、萌音ちゃんしかできないだろうなあ。だからお客さんがわざわざ観に行くんだろうなあ。
このように価値観に沿った仕事は最高だなあ、と感じました。
③ 運動再生過程 : 行動を思い描く
この2つの出来事を映像として記憶にとどめた私は、以下のように行動を思い描きました。
(1) (2023年11月) 「東京国際フォーラム」での単独ライブ
「東京国際フォーラム」での単独ライブでは、映像を通じて以下のように記憶を留めました。
この記憶から、次のように考えました。
自分も「本当にやりたいこと」で他者を成功に導き、他者が喜ぶ姿を見て、人生を送ろう!
(2) (2024年6月) 「千と千尋の神隠し」の舞台
「千と千尋の神隠し」の舞台では、映像を通じて以下のように記憶を留めました。
この記憶から、次のように考えました。
もっと価値観「素直」に沿って行動しよう!
もっと自分にしかできない仕事をしよう!
④ 動機づけ過程 : 行動を起こす
行動を思い描いたのちに、行動を起こしていきます。
(1) (2023年11月) 「東京国際フォーラム」での単独ライブ
「東京国際フォーラム」での単独ライブを通じて、以下の行動を思い描きました。
私の「本当にやりたいこと」は、
「自己理解を通じて、じっくり話を聴いて本音を一緒に探し出し、個性を発揮して理想のキャリアを歩む人を増やすこと」
であります。
この実現手段の1つに、キャリアカウンセリングがあると考えています。
キャリアカウンセラー養成講座にて、キャリアカウンセリングのロールプレイを繰り返しています。
ある日、ロールプレイを行った時、もう少し相手の話のこの部分を深堀したかったが、時間切れのため深堀できなかったことがあります。
私はこの時、「話をさらに深堀するために、もう少し時間が欲しかった」と率直な感想を抱き、このように相手にお伝えしました。
すると、相手の方から「そのような感想を頂けて、嬉しいと思った」と率直なコメントを頂けました。
私はこのコメントを聴いて、「ああ、こういう喜びの声を聴きたくて、人生を送りたいのだなあ」と内省しました。
もっと「傾聴」に集中して、さらに成功体験を重ねていきたい、こう感じた次第です。
(2) (2024年6月) 「千と千尋の神隠し」の舞台
「千と千尋の神隠し」の舞台を通じて、以下の行動を思い描きました。
今は健康診断のアルバイトで収入を得て生活しています。
果たしてこれは私のありのままの姿なのだろうか。
もし一生、健診バイトを続けたらどうなるか、うーん、と想像してみると、そんな人生は送りたくない、と感じていることに気づきました。
健康診断の仕事をしている姿は、私のありのままの姿ではない。
私の本当のありのままの姿は、「自己理解を通じて、じっくり話を聴いて本音を一緒に探し出し、個性を発揮して理想のキャリアを歩む人を増やすこと」である!
このように、自分自身の率直な姿に気づくことができました。
そして、やりたいことで生きる!、と覚悟を決めました!
■ まとめ
ここまで、「モデリング」を解説し、私の場合の「モデリング」を表現してみました。
まずは、モデリングとは観察学習であることを確認しました。
そして、モデリングは以下の4つの過程から構成されることを学習しました。
① 注意過程 : モデルを見る
② 保持過程 : 記憶にとどめる
③ 運動再生過程 : 行動を思い描く
④ 動機づけ過程 : 行動を起こす
それぞれの過程について、私の具体例を用いて説明しました。
みなさんのモデルはどなたですか?
そのモデルから、どんな記憶がとどまり、どんな行動を起こしたいですか?
ここまで読んでくださったあなたは、自分の個性を活かしたいと強く思っている方です。
ただ読んで終わりにするのではなく、
①みなさんのモデル
②そのモデルからとどまった記憶と、試してみたい行動
こちら2点をコメントに記載することでアウトプットし、実際に行動に移していただきたいです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!