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【あの頃:日経記事から④】ミャンマー、「開国」が呼び込んだ環境問題の試練

筆者・三河主門が日本経済新聞の記者・デスク時代に(本名で)書いた記事が「日経電子版」の中にいくつか残っているので、リンクを貼ってご紹介してみます(「©️日本経済新聞社」です)。

※トップ写真:ミャンマーのシャン州にあるインレー湖で手足を巧みに使って漁をする男性。
背後に見える浮島でトマトなどを栽培している(写真はiStockから)

 ミャンマーは2021年2月1日に国軍がクーデターを起こし、軍事政権が今も続いている。以下の記事を書いた時点では、2010年11月に約20年ぶりの総選挙を実施し、名目上ではあったが民主政権への移行を果たした後だった。

 軍事政権下の現在、環境保全をめぐる議論は、おそらくほぼ何もなされないままになっているだろう。

 ミャンマー北東部でタイや中国と国境を接するシャン州。標高が高く南国にしては気候が穏やかなため、野菜の一大生産地となっている。(中略)同州の野菜は7割以上がミャンマー国内に運ばれて消費される。インレー湖のトマトも多くが最大都市ヤンゴンに運ばれるという。水上で暮らす人々にとっては大事な換金作物だ。
 だが、収量を高めようと化学肥料や農薬を使った結果、湖底には汚染された泥などが堆積し、生態系の破壊などにつながっているという。AFP通信によると、汚泥や堆積物が湖底の約4割を覆っているとの調査結果もある。

↑上のリンク記事から引用

 ミャンマーの人々が民主的な政権の下で、自由に安心して暮らせる日々が再び来ることを祈っている。

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【最近のミャンマー情勢】

(了)

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