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こんな時代にカナダかよ

出発の日まで1か月を切りました。最近の私はというと、昼は倉庫でバイト、夜は英語の勉強か文章の執筆、というなんだかんだしっくりくる生活を送っています。

パンデミックがまたしても、いよいよ酷くなってきました。昨年の後半、コロナ禍が少しだけ和らぐのを感じた瞬間がありました。情報番組からはコロナのニュースが若干落ち着き、繁華街が賑わい、「2022年にようやく挙式をあげます」といううれしい報告が続々と届いた期間。2022年2月ってもしかしたら世界全体が「遊んでよし!」となる最良のタイミングになるんじゃないか。海外の卒業式で空に帽子を投げるみたいにマスクを投げるみたいなシーンを近いうちに見れるんじゃないかと、私は少し明るい気持ちでワーホリの計画を進めました。そうして迎えたこの状況。2021年末ってコロナ禍史で言えば台風の目のような時期だったのかなあと少し肩を落としています。別に言われてもないのに、「この時代にワーキングホリデーなんて、おめでたい人!」と周りから言われているような気にもなっています。とほほ。

テンションが下がることは、コロナのことだけではありません。今の気持ちを言い表せば”ジェットコースターの上がるとこ”です。「会社辞めて海外行ってみよ」というそこそこの選択を、あんまり深く考えずリズミカルに決めた自分ですが、今、とても怖い。

一人旅も一人暮らしもしたことがない人間です。飛行機は乗り継げるのか、ネットの契約はできるのか、銀行口座は開設できるのか、交通機関を理解できるのか、お金のやりくりはできるのか、学校卒業後の住む場所は確保できるのか、病気になったら、泥棒にあったら、太ったらどうするのか。不安なことを書きだせばキリなくどんどん出てくるのに、ビザ取得も語学学校の入学手続きも済んでしまい(もうこれはエージェント様様でございます…)、乗り込んだトロッコは容赦なくカタカタ頂上に上がっていく。やっぱ降りたいです!私ほんとは絶叫マシーン苦手です!というのが今の本音であります。来月1人で飛行機に乗って離陸しようもんなら、気圧と不安な気持ちの急上昇で、物理的に自分の体が爆発するんでないかと心配です。

唯一の救いは、私は絶叫マシーンに乗るとたいてい、上がるときが一番怖くて、落ちていくときは楽しくてしょうがなくなっていることが多いという事実です。そういう経験則で考えれば、今後楽しくなるんじゃないかなと淡い期待もしています。と、思ってすぐ、ほんとに大丈夫?と新しい不安要素が浮かんでくる。めんどくせえ~自分。

今回は弱気な思いをつづってしまいました。私のこの状況を、羨ましいと思っている人をちょっと嫌な気持ちにさせるかもしれないと思いつつ、旅から帰ってきた自分がこれを読んだらどんな気持ちになるんだろうと思い、実験的に書いてみました。自分をなだめるという下心もあります。

「ああ乗っちゃった。今からでも降りれないかな」と思いながら、最近私はいつにもまして、手洗いうがいを入念にしています。

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