ここがわたしのAnother Sky イギリスUK・ニューカッスル🇬🇧
今回のnoteでは、わたしが生まれ変わった場所である、イギリスUKのニューカッスルについて、書いていきたいと思います。
皆さん、イギリス🇬🇧といえば、ロンドン!という方が多いと思います。TV番組のAnother Sky でも、多くの有名人の方々が、
「ここがわたしのAnother Sky ! London! 」
と言っている場面を多くみますよね。
ロンドンはわたしももちろん行ったことはありますし、まず、日本から飛行機で降り立ちますからね。飛行機から降りたLondon Heathrow Airport の匂いとか雰囲気、聞こえてくるBritish English がいつも心地よいです。
しかし、わたしが目指す場所は、イングランド北東部にある、ニューカッスル・アポン・タインという街です。
この街を好きになったきっかけは、イングランドのサッカーチーム、Newcastle Unitedです⚽️。
もともとサッカーが好きで、年代的にもちょうどわたしが中学生のときに、日本のJリーグができて、すごい応援していました。
またサッカーのワールドカップにも日本は初出場したりと、サッカー熱が高かった時代ですね。それでワールドカップなんかと接してしまうと、なんと世界のサッカー、すごいじゃん!と、どんどん日本のJリーグよりも海外、特にヨーロッパのサッカーに興味を抱くようになりました。
そんな中、日本代表は昔からなかなかゴールが奪えない、決定力不足って言われていまして、ちょうどその頃にイングランド代表でエースストライカーだった、アラン・シアラーというすごい選手を見てしまい、たちまちファンになってしまったのです。
そのシアラーが所属していたのが、Newcastle Unitedだったのです。
シアラーはチームのエースであり、キャプテンでもありました。ゴールを決めて勝利に導くだけではなく、キャプテンとしてチームメイトを叱咤激励している姿に感動したのをすごく覚えています。いつかはこの選手を、チームを現地で観てみたいと思うようになったのは自然のことだったかもしれません。
その頃、わたしはというと、社会人に成り立てで、良くも悪くもがむしゃらに仕事をしていました。内勤業務だったこともあり、だいたいいつも同じお客さんや同僚の方としか、話しをする機会はなく、また仕事も少しずつ責任のあるプロジェクトを担当するようになっていきました。
その仕事を始めて3年くらい経ったころ、体調が悪くなり始めたのです。すぐに頭痛がしたり、気持ち悪くなったりと、何の病気なのか分からず、少し仕事を休みがちになりました。
その内、電車に乗ることができなくなりました。これは精神疾患かもしれないとやっと思うようになり、初めて地元の心療内科に行ってみたところ、軽い鬱病と診断されたのです。
そこからはたくさんのクスリを飲みながら、まずは仕事のことを考えずにゆっくりするようにと言われ、仕事も休職することになりました。
いま思うとその時、休職中、自宅で何をしていたのか、まったく記憶にありません。おそらく毎日、茫然自失の連続だったのでしょう。
それから1年くらいでしょうか、仕事に行ったり休んだりを繰り返していまして、このままではダメだ、何か変えないといけない、と思うようになり、ちょうど学生時代の友人がイギリスに留学していることもあり、思い切ってイギリス🇬🇧に1週間ほど、旅行することに決めたのです。(ちなみにこれが初海外。しかも1人。)
先ほども書きましたが、まずロンドンまで飛行機で行きます。そこからイングランド北東部のニューカッスル・アポン・タインまでは、イギリスの東海岸を走る鉄道に乗っていきました。
ロンドンのキングスクロス駅から約3時間。当時はGreat North Easten Railwayというオペレーターの列車でした。
初めての海外の鉄道で、切符はその当時、日本で買えた旅行者向けのレイルパスを購入して乗車しましたが、座席指定はしていませんでした。レイルパスを持っていれば基本的にはどの列車にも乗れるからです。
まずはどこのプラットフォームからニューカッスル方面へ行く列車が行くのか、駅員さんに聞きます。日本から持ってきた英会話帳を片手に拙いわたしの英語で、必死に簡単な単語だけでなんとか会話できた記憶があります。何しろわたし1人、誰も助けてはくれない、自分で何とかするしかない、とその時初めてハッとした瞬間でした。
その後、無事に列車に乗れましたが、座席を確保したかったので、空いていた席の隣の人に、この席に座っても大丈夫か?と聞き、了解を得て座ることができました。3時間ですからね。ずっと立ちっぱなしはキツイです。荷物もありましたので。この時も必死に隣に座っている人に英語で話しましたよ。
なんだかんだで、やっと憧れの街、ニューカッスル・アポン・タインへ行くことができたのです。しかし時間はもう夜の9時すぎ。ヨーロッパの夜の街は危険です。足早に予約しておいたホテルへ行きました。途中、人相の悪そうな男性に何か声を掛けられましたが、無視してそそくさと歩きましたよ。トラブルにはあいたくありませんからね。
こうして無事にホテルへチェックインし、予約した部屋でゆっくりした瞬間、安堵からか恥ずかしながら涙が出てきた記憶があります。1人でよくがんばったと感じたと同時に、これまでは便利で安全な日本という国の中で、ぬくぬくと暮らしてきたんだなぁと、これからはもっとしっかりと強く生きていかなければならないと感じた瞬間でもありました。
始めてイギリスのニューカッスルへ、そして1人で行ったことで、それまでの価値観が変わりました。それまでなんと甘やかされた環境の中で生きてきたのか、もっと自分をしっかり持って、考え方や意見をいつでも言えるようにしっかり生きていかなければいけないと思うようになりました。
またニューカッスルでサッカーを現地観戦したり、街を観光したりと満喫し、サッカーだけではなく、イギリスの街並みや文化、人々の暮らしなどにも興味を持つようになり、その後、何度も渡英することとなったのです。
今では、インターネットの発達などもあり、簡単に現地の情報が得られる環境にありますが、やっぱり直接、現地へ行ってその空気を味わってこそ得られるものがあると思います。
それがきっかけで、考え方や生き方が変わることがあると思いますし、仕事に対する姿勢も変わると感じました。
あの時、軽い鬱病と診断され、気持ち的に沈んだ中でも、思い切って一人旅して本当によかったと思います。ひとつ言えることは、あの日からわたしは変わりました。
ここがわたしのAnother Sky
イギリスUK・ニューカッスル