物々交換カフェってなんだ?? 週末住人sのワクワク日常レポート vol.1
こんにちは!週末住人Inc.共同代表の深沢です。
普段より、鳥取市用瀬町に住んでいる、社会人週末住人sです。
週末住人が拠点を持つ、「もちがせ週末住人の家」「もちがせ暮らしの旅人」で過ごす時間は、私にとっては日常のようなもの。
現地に住む週末住人sだからこそ、お届けできるし、お届けしたいリアルな日常がある。
そんな思いから、「週末住人sのワクワク日常レポート」を書いてみようと思います。
今回は、先日行われた「あずまカフェ」を傍からみていた深沢がレポートします!
「あずまカフェ」とは
用瀬を生活拠点にもしている、公立鳥取環境大学1年生の週末住人sの東さんが1日限定で開いたカフェです。
場所は、JR用瀬駅前のおしゃれな、イエロービルの1F
コンセプトは、”物々交換のカフェ”
「お代をお金ではなく「モノ」でもらう一日限定のカフェ。余っているもの、使えるけどいらないもの、なんでもOK!!」
メニューも、”交換メニュー”(物々交換したら飲食できるメニュー)と”販売メニュー”(お代をいただいて飲食できるメニュー)というユニークなもの。
情勢を考慮し、事前広報も東さん自身のお知り合いのみにし、カフェを行いました。
内装も東さん自身や、お友達の協力のもと、手作り感のある可愛らしい雰囲気に。
本棚には東さんの学生時代の教科書が置かれていたり、
当日その場で、みんなで楽しく折り紙を折ったり、近所のお子さんに自由に黒板を落書きしてもらう一幕も。
クッキー、プリン、スコーンといったお菓子たちは、すべて東さんの手作り!どれもが美味しく、そして可愛らしい、温かみのあるお菓子たちで、大好評でした。
カフェの概念を越えたカフェ -その場のノリや雰囲気を大切に、柔軟な展開を-
カフェって、コーヒーやスイーツをいただきながら各々の時間を過ごす、おしゃれ空間を想像しがちですが、あずまカフェは一味違いました。私が感じた、一味違うポイントをお伝えします。
1.元々はメニュー外であったガトーショコラ。それを当日の朝(!)に急遽、東さんのお友達さんが作ることに。そしてそれもメニューに組み込むという、飛び込みスタイル。
2.東さんの大学の先輩が、「物々交換に」と、持ってきてくれた大量のお洋服で、臨時フリーマーケットを開催。
3.さらに、そのフリーマーケットに出されていた、つなぎを東さんが気に入り、イエロービルの管理人兼2Fに工房を構える「ねじまき鳥靴工房」さんが、お名前刺繍を急遽東さんの名前にリメイク。
4.多種多様な、物々交換されてきた物々たち。その数は想像を超え、内容も「サイズが合わなかった靴下」「石鹸」「くず取りネット」「そうめん」「お菓子」「みかん」等々に。
5.飲料メニューも、東さんチョイスの気まぐれなお茶(5種類くらい)や、鳥取駅近くの水と用瀬町の水の飲み比べ(!)という斬新さ。
6.東さんが持ち込んだギターで、ギターを弾ける人がギターを教えたり、みんなで盛り上がったり。近所の子供達とサッカーや肩車をして遊んだり。
飾り付けが好きな人は折り紙で装飾を、絵が得意な人は黒板に絵を、自転車メンテナンスが得意な人は自転車メンテを(!)と。それぞれ1人1人が、得意を活かしたり、のんびりゆったり楽しい!を過ごしていました。
「あずまカフェ」に教えてもらったこと
かく言う私自身も、時間という概念を忘れ、とても楽しく、心が満たされる時間を過ごしました。同時に、自分が忘れていたり、今まで気づかなかったヒントを教えてもらえたような気がします。私なりに、感想も交えてここに記そうと思います。
①みんなが楽しそうだった
幼稚園児のような感想ですが、「参加者全員が”楽しい”空間を味わう」ってなかなか難しいことだと思うんです。準備の過程や、個々人の内面までは推察が難しいですが、客観的に外から眺めていて、「あずまカフェに携わった人、誰もが楽しそうだった」んです。
それは、当日手伝いを一緒にしていた東さんの友人たち然り、東さんからのお知らせを聞いてカフェに訪れてくれた人然り、一緒に遊んだ子供達然り。溢れる笑顔や、”楽しい!””面白い!””美味しい!”という感情は、短い時間でも、たくさんの人へポジティブな感情を与えていたのではないでしょうか。
のんびり、ゆったりと、強制されることなく各々が楽しく、笑顔が溢れる時間を過ごす。
晴れ渡る青空に、どこか非日常を味わさせてくれる、穏やかなひと時でした。
②生きるのにシンプルなことを教えてくれた
私自身、普段も東さんと過ごす時間は多く、教えてもらったり気づかせてくれる場面も多々あるのですが、今回は心の琴線に触れるような発見がありました。
それは、あずまカフェを遂行していく過程で、「もっとシンプルに生きていいんだ」ということ。
東さん本人の発言や発信内容を聞いたり、行動を見たりして得た私の感想は
「やりたいと思ったからやる」
「みんなで美味しいものを食べて、楽しい時間を笑って過ごせたら、それだけで幸せ」
すごくシンプルだけど、時が経つごとに忘れたり、失いがちな考えだなと。
〇〇やりたいけど・・・の”けど”に引っ張られて、あれこれ考えてなかなか踏み出せなかったり。
〇〇した後のことを考えて、不安や心配に飲まれて、楽しいを忘れたり。
時間に忙殺され、”美味しい”をおろそかにしたり。
生きている時間の期間は人によって差はあれど、”今”という針を刻む時間のスピードは同じ。
その時間をどう生きるか、シンプルに考える機会になりました。
そして、”物々交換”という点においても、改めて気が付いたこと。
カフェを開催する上で、東さんは以下のようにコメントしていました。
物々交換という時点で、Moneyという概念は薄れます。
生きるという点で、お金は切っても切れない部分もありますが、
お金では買えないからこその”想い”と”つながり”が環り、豊かさとか幸せの存在を教えてくれたような気がします。
③大学生がカフェを成し遂げるということ
東さん自身、「あずプロ」という活動を行なっていたり、積極的にお店や人に会いに足を運んでコミュニケーションをとったり、地域や関係性にすぐ溶け込んでいてすごいなあと感心するばかりですが、一歩引いた目線で”大学生が1日カフェを成し遂げる”ということにも大きな意味があったような気がします。
なんのカフェにしよう?メニューは何にしよう?内装は?場所は?原価は?お客さんは?
カフェをするにしても、「まずは何をやろう」というところから解像度を上げ、やりたいことを明確化し、実行に移すまでには沢山考えたり行動するフェーズがあります。
その課題一つ一つを、時に人に協力を求めながらも自主性を持って乗り越えていくことは、高校までの教育過程と一味違うはず。
大学生のうちに、規模を問わず、社会的な何かを打ち出し完遂すること。今回は出店という括りになりますが、大きな経験、財産になったのかなと思います。
そして、その一歩を成し遂げるまでの場所の提供や、アイデアの出し合い、アドバイス、お手伝い、関係者との連携等々、細々としたバックアップ体制を週末住人はサポートさせていただきました。
例えば、「どんなカフェにしよう?」となった時に、週末住人s内で行われるオンラインzoomイベント「遠くdeトーク!」で、社会人から大学生まで揃って、アイデアをブレストしたり、もちがせ週末住人の家で試食を行ったり。
〇〇やりたいけど・・・の”けど”を後押しができるのが週末住人の真価かもしれない。
そんな週末住人という希有なフィールドで、もっと多くの大学生や若手社会人が活動をしてもらえたら嬉しい限りです。
さいごに
あずまカフェ、とてもいい時間でした。
お金では買えない時間が、そこにはあったし、尊い時間で、週末住人が織りなす”らしい”時間がゆったり流れていたように思います。
惜しくも”交流”するのが難しい今。だからこそ、”交流”が身に沁みます。
時勢は変わりゆくものと信じて、週末住人が自然と大切にしている”交流”を、その時々にあわせながら、これからも続けていきたいと思います。
(早くコロナが終息しますように!)
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このような形で、また、週末住人の日常をお届けできたらと思います!
次回もお楽しみに!