松井周×オガツカヅオ 「幽霊とどう付き合う?」|標本室路地#2
第2回路地のゲストは、ホラー漫画家のオガツカヅオさん。「標本」をキーワードに対談を行いました。アーカイブ動画を公開致しますので、よろしければご覧ください。
■イベント概要
松井周の標本室 路地#2
松井周×オガツカヅオ 「幽霊とどう付き合う?」
2021年6月6日(日) 14:00~ (約80分)
※対談の様子を一部、松井周のMonthly Letter7月号、8月号で公開いたします。ご登録はこちらから。(無料)
※大変恐れ入りますが、29:40頃より画像に乱れがございます。ご容赦ください。
■ゲストプロフィール
オガツカヅオ
漫画家。滋賀県彦根市出身。
あまり血の出ないホラー漫画を主に描いている。
代表作は『りんたとさじ』『ことなかれ(星野茂樹 原作)』『魔法はつづく』など。
■コンテンツ
・「標本室」というスタディ・グループについて
・幽霊とどう向き合う?:創作における日常の観察
・ホラー漫画家の標本:オガツカヅオとは何者か?
・質疑応答
松井周の標本室とは
演出家・劇作家の松井周が主催するスタディ・グループ。「自分」という様々なバックグラウンド・年代・拠点のメンバーで構成される。知的好奇心によってつながった人たちがサンプル(標本)を持って集まり、話し、さらに新しい好奇心を生み出し、表現し続ける場所を目指す。
路地とは
松井周の標本室の公式活動。「標本」をキーワードに、演劇というジャンルに限らずインディペンデントにご自身のテーマを探求されているプロフェッショナルにお話を伺い、創作におけるヒントをゆったりと探る対談シリーズ。
■お問い合わせ
松井周の標本室 運営事務局
hyohonshitsu@gmail.com
■対談の様子を一部お届け!
※同じ内容をサンプルのMonthly Letter7月号、8月号でお届け予定です(無料)。
※大変恐れ入りますが、アーカイブ動画の29:40頃より画像に乱れがございます。ご容赦ください。
松井:オガツさんの作品、僕が最近読んだ漫画で一番衝撃を受けました。オガツさんを知ったきっかけは『ガロに人生を捧げた男』を読んでいたら、制作に携わっているおおかみ書房さんのサイトで、〈今最も「ホラーマンガファン以外にも読まれるべき」ホラー作家〉と紹介されていたからなのですが、なんで今まで知らなかったんだろう!?と思いました。
1つ1つの作品が本当に濃くて。ちょうど僕が新作のアイデアに煮詰まった時だったので、どうしてこんなにバラエティに富んだ幽霊のエピソードをかけるのだろうと、すごく興味を持ちました。
オガツカヅオさん(以下、オガツ):ありがとうございます。
松井:改めまして、よろしくお願いいたします。
この対談は主催するスタディ・グループ「標本室」の定期イベントです。標本室では、メンバーは自分なりのテーマについて何かしらアウトプットしてもらいます。自分を「標本」として視るというか、自分自身も作品として展示するような考え方で、それぞれ自分のこだわりや、ずっと気になっていることを作品にする趣旨のグループです。
早速ですが、これは路地のゲストの皆さんにも毎回お聞きしているのですが、オガツさんが標本になって、死後に博物館に飾られるとしたらどんなキャプチャーがつくと思いますか?
オガツ:まず、リアルに標本になってみたいという願望があります。
松井:ちょっと待ってください(笑)。
オガツ:献体したいです。お医者さんの研究の役に立てるなら自分の体を死後、好きにしてくれていいので、その代わりに医療費をタダにして欲しいです。
松井:何してくれても構わないと。
オガツ:内臓はお好きにどうぞ。骨の部分は、ベレー帽とか被せて漫画家っていうことにしておけば、数百年後には、未来の人は僕の骨を見て漫画家を知ることになるのではないかと。手塚治虫先生など大先生を差し置いて。
松井:面白いですね。とことんフェイクだけど、でもちゃんと真実はあるぞと。
オガツ:はい。ですから入口としては「漫画家」と標本ラベルをつけると思います。だけど未来の考古学者をなんとか困らせたいと言いますか、そんなに簡単にはわからないようにしたい。数百年先の人とコミュニケーションしているような気持ちになれそうです。
松井:時空を超える感じがオガツさんの発想らしいです。
===以下に、対談の続きと動画が表示されます===
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